花を贈る人が一人でも増えたら、きっと社会は平和に近づくと思う
──「世界一花を愛せる国を作る」という理念を掲げています。
清野:世界各国を訪れて気づいたのは、花を贈る量と心の幸福さには関係があって、幸福度の高い国は、花を愛でて大切な人に花を贈る人も多いということ。対照的に日本は、プレゼントする習慣もほとんど見られません。花を贈ることが、花を愛せる国、ひいては平和な社会をつくる第一歩。僕の造形物との出合いをきっかけに、「団子より花」と、帰宅途中に大切な人のために花を買う。そんな中年男性が一人でも増えたら嬉しいです。

【Hikaru Seino】
’87年、北海道生まれ。花と人の関係づくりで始めた「
HANANINGEN」は世界を巻き込み、これまで5万人以上の一般人が発芽を体験。「世界一花を愛する国を作る」をスローガンに掲げる花屋「GANON FLORIST」は、日本だけでなくバンコクなど含め10店舗以上展開
<取材・文/谷口伸仁 撮影/尾藤能暢 モデル/チャンス大城 椚ありさ>