もはや、会話も成立しない状況になり、沙羅さんの機嫌は急降下。
「もー!! いい加減にしてよ! せっかくのデートなのに、さっきからスマホばっかり見て! もうここで下ろして! 私一人で帰るから!」
沙羅さんは絶叫するともに、膝の上に抱えていた拾ってきた栗の袋を彼の顔めがけて放り投げましたそうです。

なんと、その中には大量のいが付き栗もあり、それが彼の眉間にヒットして流血する事態になります。彼は「
痛っ! ううっ…」という鈍い声を上げながら顔に手を当てる始末。それも、車が走行中に。
さすがの沙羅さんもヤバイと感じ、咄嗟に「ごめんなさい」と言ったものの、車はゆっくり前進しています。
「
ぎゃー! ぶつかるー! ヤバイ! あー」
絶叫する沙羅さんを乗せた車はずるずる加速して前方のクルマに向かいます。
「あー!!」
彼もパニックになり血だらけの手でなんとかクルマをコントロールするも、ブレーキとアクセルを踏み間違える致命的な操作をする始末。
その数秒後、「
ドスン」というショックとともにクルマは停止します。