“とりあえず検索”はNG!悪徳業者にカモにされる「弁護士のまちがった探し方」
こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。
ごく稀にですが、「マッチングアプリで出会った相手にお金を取られた」というお問い合わせがあります。そんな時「私より、まずは弁護士に相談しよう」とご案内していました。
ところが昨今、そんなマッチングアプリ詐欺や国際ロマンス詐欺(※編注:オンラインで外国人を装って相手に恋愛感情を抱かせ、結婚を匂わせるなどして大金を払わせる詐欺)の被害者が、「『お金を取り戻します』と言ってくれた弁護士に相談して着手金も払ったのに、お金が戻ってこない」という二次被害のケースが増えているそうです。
何が起こっているのでしょうか。東京弁護士会に、実情を取材することにしました。
お話を聞いたのは、東京弁護士会の「非弁提携弁護士対策本部」の委員会の方々。
「非弁提携(ひべんていけい)」とは初めて聞いた言葉ですが、分かりやすく表現すると「社会的信用が高い弁護士と、弁護士ではない業者が結託して、金儲けをすること」だそうです(法曹界のみなさま、厳密には違うというご指摘はご容赦ください)。
「非弁提携弁護士対策本部」は、そうした非弁提携弁護士による、国際ロマンス詐欺被害者の「二次被害」の苦情対応や、被害の拡大防止にも取り組んでいます。
私もそうですが、多くの人は弁護士に相談した経験がないので、気軽に相談できる親しい弁護士もいないでしょう。そこで「弁護士の広告を見て、騙し取られたお金の回収を依頼したのに、期待外れだった」というケースが多々あるというのです。
知人に弁護士がいないからとネットで「国際ロマンス詐欺 弁護士」などと検索して弁護士を探すケースが多いようですが、そうした探し方をするのには危険が伴います。検索キーワードに連動して表示されるリスティング広告を「検索上位」と思い込んでクリックし、そのまま依頼、しかし広告に書いてある通りの成果が得られない…ということもあるそうです。