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M-1ウエストランド優勝でネットでは「人を傷つける笑い」論争ぼっ発。毒舌ネタの勝因とは?

準優勝 さや香 演技、設定、展開、どれを取っても見事

M-1_2022_5番手_さや香 ©M-1グランプリ事務局

さや香 ©M-1グランプリ事務局

――優勝者以外で、とくに印象に残ったネタはありますか? <さや香の1本目の、免許返納のネタは最高でしたね。ファーストラウンド1位通過なので当然と言えば当然なのですが。演技、設定、展開、どれを取っても見事でした。 また、免許返納というテーマも、固そうでありながら説教くささがなく、誰でもわかる話題。大喜利的ではない、あくまで日常会話の延長上でのボケに、ツッコミ側が熱量高くツッコむ。 2012年の「THE MANZAI」で優勝したハマカーンを彷彿(ほうふつ)とさせました> ――ハマカーンの優勝ネタでは“女子っぽい”発言に対して「おまえ女子じゃねえだろ!」などのツッコミが炸裂(さくれつ)していましたが、たしかに高度なフリートークのようでした。 <さや香もハマカーンも、「ボケ」「ツッコミ」を変えて、この形にたどり着きました。先ほどお話しした通り、ウエストランドも「ボケ」「ツッコミ」を変えています。若手芸人のみなさん、自分たちの「ボケ」「ツッコミ」を見直してみたら、そこに光があるかもしれませんよ! また、このネタは、免許返納の話題を切り出せず困っていたご家族の助けにもなったのではないでしょうか(笑)>

3位ロングコートダディ 見事な伏線回収

M-1_2022_4番手_ロングコートダディ  ©M-1グランプリ事務局

ロングコートダディ  ©M-1グランプリ事務局

<ロングコートダディのマラソンのネタも面白かったですね。 審査員のみなさんも触れていましたが、最後に兎さんがただの「太ってる人」として登場するのは意表を突かれました。 そして、あの「太ってる人」が兎さん本人じゃないと、最初に「一緒に走ろうな」と言った外国人選手と再会することができないという展開!最高のボケであり、伏線を回収するための重要なピースであるという、見事な構成です>
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ダイヤモンドは最下位だったが…
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