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雨の中、こんぴら参りへ。1368段の階段を登った先の“ガッカリ景色”

さらに583段り奥宮へ、景色は?

 山の中腹まで785段。奥宮まで行くとなると、あと583段の階段を登らなければなりません。本宮を参拝して帰る人も多い中、ムキになった相原さんは、奥宮を目指します。 「785段も登って、景色も見えず、もうヘトヘト。こんなに疲れる場所は、もう二度と来ないだろうと思ったんです。一生に一度なら、もうあと583段登って奥宮まで見てやろうと思って、登ることにしました」  奥宮に向かっての階段は、さらに急になり、雨もさらに強まり、傘を差してもびしょ濡れ。さすがに足が動かなくなり、途中の東屋で休憩しながら、意地と根性で奥宮を目指します。
さらに583段り奥宮へ、景色は?

景色は見えないが荘厳な雰囲気の奥宮

「もう太ももが言うことを聞かない、限界!と思いながら登り続けて、やっと奥宮に到着しました。天狗が祀られていると言われる奥宮は雨と霧のせいか、荘厳でした。けれど、ものすごく高いところにいるはずなのに、やっぱり景色は全く見えず…。お店もなく、小さな社殿しかないので、御朱印と、奥宮でしか買えないお守りをいただいて、早々に退散しました」

本当の地獄は“下り”だった!

 しかし、登ったらゴールではありません。1385段登ったら、1385段降りなくてはなりません。 「実は、階段って登るよりも降りる方が大変なんです。石の急な階段で、さらに濡れていて滑りやすいんです。滑ったら最後、下までゴロゴロ落ちてしまいそうで。恐る恐る、杖をつきながら、ゆっくりゆっくりと下りました。疲れ切っているうえに、落ちないように夢中で、ほとんど記憶がありません。お土産屋さんが見えたときには、汗だくで放心状態でした」  達成感というより、意地と根性でこんぴら参りを達成した相原さん。 「わたしの一生に一度のこんぴらさん参りは、びしょぬれでトホホな体験になりましたが、こんぴらさんにお参りできたことはよかったし、パワースポットだけあって、荘厳でした。どしゃ降りの中、修行のように階段を登り、こわごわ階段を下りる珍道中も振り返ってみればいい思い出ですが、さすがに階段が辛すぎてもう行きたくありません(笑)」
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トホホ体験者からのアドバイス
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