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心の病気で“暴言”を吐く夫の「最低な言葉」にア然。そして妻は夫を見捨てた

私は実家に戻り、夫を見捨てたんです

自室にこもる夫が不気味だった。そのうち夜中にキッチンで隠してあるお酒を見つけ出して飲み始めた。目が据わった夫に「おまえの顔なんか見たくない」と言われたこともある。 「自制が効かなくなっている感じでした。本人もつらかったんだと思うけど、このままでは娘にもよくない。夫の両親に連絡しましたが、うちではめんどうを見切れないと言われました。医師とも相談の上、再入院。その間に、私は自宅の賃貸マンションを解約し、実家に戻りました。夫を見捨てたんです離婚さらにその後、さまざまな事情があって両親は実家を売却。彼女は今、両親と娘との4人で実家から遠く離れた場所に住んでいる。夫とは離婚も成立した。

子どもと自身を優先させた彼女を、批判などできない

「離婚が成立したとき、夫は『オレはすべてから見放されたんだな』と自嘲(じちょう)的に言っていました。それがすごく心に残っています。夫を支えきれなかったのは私の一生の負い目になると感じていますね。でもその後、夫もなんとか立ち直って、今は仲間とともにシェアハウスで暮らしているそうです。それを聞いたときはホッとしました」 嘆く女性夫を見放したことに彼女は大きな罪悪感を抱いているが、あのまま生活を続けていくことはできなかったのだ。苦渋の選択だったはず。この件で、「夫がかわいそう」と友人から非難されたこともあるそうだが、自身と子どものことを優先させた彼女を誰も批判などできないのではないだろうか。 【関連記事】⇒子どもに母乳をあげていたら夫に襲われ「断ると殴られた」DV夫との“生き地獄”な日々 【関連記事】⇒「だらしない体型だな」妻を見下す不倫夫。義母と組んで“最高の復讐”してやった <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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