47歳内田有紀、「若い頃から見ていました」と言われることが嬉しい。年齢を重ねることは「後ろ向きに思っていない」
昨年スペシャルドラマ『津田梅子~お札になった留学生~』、連続ドラマ『未来への10カウント』『君の花になる』に出演するなど、ますます輝きを見せている内田有紀さん(47)。
金と権力に群がる人間たちを裏で操る“フィクサー”を唐沢寿明さんが演じるWOWOWの本格サスペンス『連続ドラマW フィクサー Season1』では、報道番組の人気キャスターに扮しています。
本作を「迫力が堪能できるドラマ」だと語る内田さんに撮影エピソードなどをインタビュー。年を重ねたからこそ感じられているという「同年代の方たちと一緒に時代を歩んできたことが、すごく嬉しい」との現在の気持ちや、今、そしてこれからの自分に内田さんが掲げているテーマを教えてもらいました。
――内田さんが演じる放送キャスターの沢村玲子は、一見いわゆる仕事人間に思えますが、それだけではない部分が次第に見えてくるのかなと。
内田有紀さん(以下、内田)「そうですね。仕事に対しての野心とか、向上心をすごく持ち合わせている女性ですが、女性のサガに自分でも戸惑いながら生きてもいる。決して完璧な人ではないんです。強い女性ではありますが、とても未完成で危うい部分も持っている。
唐沢さんの演じる主人公の設楽拳一との関係などでは、主導権を握ってみたりと、ちょっとしたツンデレのような部分もあったり。いろんな意味で多面的な女性なので、奥行きがあって面白いです」
――病院での某シーンなど、詳しくは書けませんが、彼女自身、おそらく自分はもっとクールだと思っていたはず。
内田「私自身ももっとドライだと思っていました。でもそこが人間味のある魅力的な部分だと思います」
――特に印象深い撮影シーンがありましたら教えてください。
内田「初日にニュースシーンを集中的に撮ったのですが、放送中でありながら、自分の感情が高ぶってしまう、あるニュースシーンを撮影しました。脚本にはそうは書かれていなかったのですが、西浦(正記)監督が演出としてやってみようと。
初日にそう演じたことによって、玲子がどういう人なのかしっかり掴むことができました。その高ぶりは視聴者の方にも初見で感じていただけると思います。そういった玲子の私情がドラマ全体にどんな影響を与えるのか、そういった部分も楽しんでいただけると思います」