一方みちには、大きな変化は起きていない。メンタルを保つために、セックスレスに悩むことを諦めるようになる。この試みがどこまでもつかは不安ではあるが、一応は精神の安定を得た。

第2話より
そんなみちの気持ちを尻目に、陽一は自身が店長を務めるカフェのバイトとして雇った結衣花(さとうほなみ)と急接近。旅行が趣味でいろいろな土地を転々としているらしく、どうにも奔放(ほんぽう)な性格のようで、陽一が既婚者であることはお構いなしでアプローチ。
そして、結衣花をバイクで家まで送って降ろしたその時、陽一はふいにキスされる。
陽一もタガが外れたように自分からも結衣花にキスするが、みちの顔が浮かんだのか冷静さを取り戻す。結衣花からの「うち来る?」という誘いにも応じず、帰宅するや否やみちを求めた。
1話ではコーヒーを淹れながら「同じ味なのにどうして毎日飽きずに飲めるんだろう」と口にしていた陽一だが、キスまでとはいえ別の味に触れたことで、かつて愛してやまなかった味が恋しくなったのかもしれない。
みちへの裏切りといえる行動ではあるが、セックスレス解消のキッカケになったことは事実であり、結果オーライと言えなくもないけど、やはり言えない。

第3話より
心も身体も近づきつつあるように見える吉野家と、夫婦の距離のある新名家のコントラストが鮮明となり、余計に誠の辛さを際立たせるラストとなった。とはいえ、まだまだ第2話が終わっただけ。今後も二転三転する可能性が高いため、各夫婦だけでなく、結衣花という引っ掻き回し役がどう躍動するのかにも期待したい。
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<文/望月悠木>
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望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):
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