吉野家も不穏ではあるが、新名家はもういろいろ無理な気がしてならない。誠の心が確実に自分から離れていることに気付き、なんとか話し合いの場を設け、心のすれ違いの調整しようとする楓(田中みな実)。誠が研修旅行に出かける日の朝、「ちょっとだけ話さない?」と持ち掛ける。
「あの時さ、私もイライラしてて。ごめん」と結婚記念日に誠からのセックスの誘いを断ったことを謝罪し、「
でも、誠はわかってくれるって思ってたから」と続ける。

第4話より
「君こそ何もわかってないくせに」とでも言いたげな、憤りを覚えたような表情を見せ、口を開こうとする誠。しかし、そのタイミングで楓のスマホの着信音が鳴る。
自分から話を持ち掛けておきながら電話に出る楓の姿を、誠はまるで“他人”を見るかのような冷めた視線を送り、家を後にした。「もう離婚しちゃえよ」という言葉を抑え込むのが難しいほど、ゆるく穏やかで険悪な関係であることが伺える。
相変わらず登場人物のすれ違いにハラハラさせられたが、4話はとにかく光る演出が多かった。
みちと誠が、人が密集するエレベーター内で、じわじわと互いの小指を撫で、そして絡ませる。どんなラブシーンよりも濃厚でかつ官能的。
さらには、ラストの砂時計が大活躍だったシーンもえげつない。ドラマの序盤では、例のごとく遅い帰宅だった楓のために、例のごとくカモミールティーを淹れてあげていた誠。ただ、今回は“例のごとく”といかず、誠はカモミールティーができあがるまでの“楓との3分間”に絶えられず、そそくさと寝室へ。

そんな誠ではあるが、研修旅行のお土産としてみちに“3分間”計れる砂時計をプレゼントして、「今まで見たいにそばにいてほしい」「
俺にはあなたが必要なんです」と告白。これにみちも「新名さんのそばにいます」と返す。
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