セックスレス夫を演じる瑛太が「最高の誉め言葉」と喜んだ“SNSの批判”とは。ドラマ『あなたがしてくれなくても』プロデューサーが語る
夫婦のセックスレスを真正面から描いたドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、木曜よる10時~)は大きな盛り上がりを見せており、放送終了後にはツイッター上に「#あなたがしてくれなくても」のハッシュタグが溢れかえることも恒例化している。
それだけ視聴者の心を揺さぶっていることの証ではあるが、本作の制作に携わっている人はこの反響の大きさをどのように捉えているのだろうか。プロデューサーを務める三竿玲子氏に話を聞いた(以下、「」内は三竿氏)。
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まずSNSの反響についてはどのように捉えているのだろうか。
「こういう作品って絶対に、賛否両論がなきゃダメだと思います。賞賛ばかりでもなく、批判ばかりでもなく、いろいろな意見が出ることで、セックスレスについて考える土壌が生まれます。また、セックスレスに苦しんでいた人、セックスレスに悩むことを諦めた人が、『もう一度パートナーと話し合おう』と勇気を持てるかもしれません。私たちとしても本作がそういったキッカケになれば良いなと考えています」
SNSの反響はスタッフ、キャスト陣にも届いているようで、「2話終わりに『陽一最低』という声が多かったことに、(陽一役の)瑛太さんは『これは最高の誉め言葉だ』と喜んでいました(笑)」と語った。視聴者の声が役者や制作陣のモチベーションになり、より良い作品作りの活力となり、ますます面白くなって視聴者が反応する、という好循環が起きているようだ。
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次にSNSの反響の中で気になった反応として「日本ではセックスレスをはじめ、性に関する悩みを話題にすることは避けられがちです。それでも、本作の感想と一緒に『実は私もセックスレスなんです』と自身の性の悩みも吐露する人が多かったことに驚きました。もちろん、匿名だから話せる部分もあるのでしょう」と口にする。
「ドラマを介することで、これまで胸の中に閉じ込めていた悩みを発散しやすくなっているのかもしれません。そういう意味では、性にクローズドな空気感を変えるキッカケとして、本作が貢献できているのかな、と思うと大変嬉しいです」
さらには「『私の友達の話なんだけど~』と自分の話を“架空の友達”の話にして、悩みを相談する人って結構いますよね。『陽一はあんなこと言ってたけどさ~』みたいに、口にしにくい話題のオブラートとしても本作を活用してほしいです」と提案した。
永山瑛太が「最高の誉め言葉」と喜んだ“SNSの声”
話しにくい性の話題を語るキッカケになれば
ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)は毎週木曜よる10時より放送中。第5話は5月11日(木)。
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