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悲しみに暮れる暇もない、父の葬儀で起きた予期せぬハプニング。「早く終われ」と願うだけ、簡単には解決できない事情が…

お葬式当日、さらにパワフルなニオイにやられる

葬儀 トラブルいざ葬儀当日、亡くなった父のことよりも「謎のニオイ」が本当にSさんの足のニオイなのかを確かめることに気持ちを持っていかれてしまった日高さん。 「葬儀当日、Sさんは黒のスーツを着て現れました。家族葬だったのでメンバーは同じくわたしと母とSさんだけ。神妙な顔つきで式場の座敷に上がり、3人並んで正座をして、お経をあげてもらいました。 そのとき、やはり日高さんの鼻を強烈な刺激臭が襲いました。 昨日と同じく、やはり強烈に酸っぱいニオイ。 今日はSさんが前に正座していて、足の裏が日高さんの目の前。ニオイが日高さんの鼻を直撃し、昨日より強烈です。

ただただ「早く終わって」と祈るのみ

「せっかく葬儀に参列してくれたのに『足が臭い』なんて言えないし、もう耐えるしかないのですが…本葬のお経は特に長く、鼻で息をするのをこらえても、あのニオイを口から吸っていると思うと辛くなり『早く終わって!』と祈るばかりの地獄の時間でした」 もはや父への悲しみよりも、ダイレクトに直撃する異臭に気を取られてしまい、気づいたら葬儀が終わっていたのだとか。 「父のお葬式のことを思い出すたびに『あの異臭』も一緒に思い出してしまい、母とも『あのときのSさんの足のニオイはすごかったね』という笑い話になっています」 身近な人との別れは辛いけれど、いつかは訪れるもの。異臭騒ぎで気持ちが紛れて、逆にありがたかったのかもしれませんね。 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako 連載「乳がんドタバタ日記」Kindleで発売中!
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