近所のスーパーに行くときもおしゃれしたい?浮くこともなく、毎日飽きないスタイルを考えてみたら
『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。
365日24時間、いつもおしゃれである必要はないと私は考えています。私はどちらかというと、とびきりおしゃれをする日と普通の日とで差をつけた、メリハリのあるスタイルをするほうが好きです。
ですから、何気ない日常の1シーンである「近所のスーパーマーケットやコンビニまで買い物へ行くとき」のスタイルは、家で仕事をしていたり、くつろいでいたりするときのスタイルに上着や帽子を加えた程度です。裏道を歩いて5分の近所のスーパーマーケットへ行くときの目的は、「早くお買い物をして帰ってくる」ことだけなので、私にとってそこは、おしゃれをしていく必要のない場所なのです。
しかし中には「365日24時間、おしゃれでいたいんです!」という方や、「近所のスーパーに行くときもおしゃれして行きたいんです!」という方もいらっしゃいます。
例えばいつも行くのが都会のおしゃれエリアにある高級スーパーであったり、買い物へ行くと必ず知り合いに出会ってしまったり、あるいはドラマのようにそこで何かしら物語が始まるかもしれない予感がするなど、おしゃれをしなきゃと感じる理由はさまざまでしょう。シーンとその目的、シチュエーションが違うので、それは理解できます。
そこで私が近所にお買い物へ行くとき、ちょっとおしゃれをしたい場合、どんな格好で行くのがいいか考えてみることにしました。
まずはシーンの設定です。これはドラマと同じように考えます。主人公である自分が近所のどこのお店へ行くのか、誰かと会ったり、あるいは会わなかったりするのか、一人で行くか誰かと行くのか、買い物の目的は何か、そんなことを設定します。
私が自分の場合で考える、少しだけおしゃれをして買い物に行ったほうがいい近所とは、ショッピングモールの中にある、オーガニックの野菜や無添加のパン、こだわり食材や調味料が売っている店舗です。同じフロアにスタバやドンクがある感じと言えばわかりやすいでしょうか。
決して都会みたいなおしゃれエリアではない、人口減少が進む海辺の街で、たまにちょっと長めに歩いてショッピングモールの店舗でオーガニックの野菜やパンを買い、帰りにはフロアを上がって、ラルフローレンの店舗でも見ていく、みたいなそんなシチュエーションで考えます。
都会じゃないし、何気ない日常の1シーンにすぎないので、ここで力を入れておしゃれをし過ぎるのも場違いで浮きまくります。買い物の目的は、トマトやナス、クスクスや白ワインビネガーを買うことですから、格好つけすぎもなんかおかしい。でも帰りには、そのトマトやナスを持って、ラルフローレンで新作を見てくるんだよねという、欲張りなシチュエーション。