変更が加えられた39歳“道兼”俳優の最期、柄本佑“道長”は「ちゃんと嫌い、ちゃんと好きになれた」存在|NHK大河『光る君へ』
死後の映像シーンについても監督とやりとりできた作品に
道長との最後のシーンは、台本から変更が加えられた
そして道兼と道長の最後のシーンは、リハーサルで変更が加えられた。
「台本上では、疫病にかかってしまった道兼の見舞いにきた道長と、御簾越しに会話をして、“お前はこれからの人間だから、ここで死んだりしたら大変だ”と入ってこようとするのを突っぱねて、道長はそのまま去っていくとなっていました。それを佑くんが、“道長は御簾の中に入って行く。兄に寄り添う”と提案してくれたんです。道兼がゴホゴホ咳をして倒れ込むところをたまらず御簾をバンっとはねのけて入って来て、背中をさすりたいと。
もちろん御簾越しのやりとりでも演じられるし、もしかしたらそのほうがいいかもしれない。けれど、そこを佑くんが提案して、かつそれを貫き通してくれた。道長として道兼に再度寄り添ってくれたことに、“兄上は変われます”と言われた転換期があって、道長に救われたと思っていた思いが、その瞬間、一方的なものじゃなかったと分かった。すごく嬉しかったです」
ちゃんと嫌いでよかったし、ちゃんと好きになれてよかった
- 大河ドラマ『光る君へ』(C)NHK
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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大河ドラマ『光る君へ』はNHK総合テレビ毎週日曜20時ほかにて放送中
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/
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