松本穂香が出会った「下品で、下ネタ満載なのに…」なぜか可愛さを感じる不思議な映画
数々の映画やドラマに出演している女優の松本穂香さん。大の映画好きでもあるという松本さんが話題のガールズコメディ映画『ドライブアウェイ・ドールズ』について語ります。
今回、わたしがご紹介させていただく映画は、『ファーゴ』『ノーカントリー』を手がけたイーサン・コーエン監督の最新作『ドライブアウェイ・ドールズ』です。
日々夜遊びに明け暮れる自由奔放なジェイミーと、真面目で殻に閉じこもりがちな友人のマリアン。気分転換にドライブ旅行をすることになった2人はその道中、車のトランクから謎のスーツケースを発見してしまう。スーツケースの中身を巡って、物語は思いもよらない展開へと発展していく……。
ポップでスカッとするぐらいお下品で、下ネタ満載なのになぜか嫌なかんじがなく、可愛さすら感じるという不思議映画でした。
鑑賞後、「いったい、わたしは何を観たんだ……?」という感覚に襲われる映画ですが、それすら監督は狙っていそうなほど潔いくだらなさで溢れていました。(いい意味です)
その面白さもありつつ、「これはこうあるべき」という映画の常識を無視している感じも新鮮でした。
例えば、思わぬ方向に関係性が発展するというラスト。普通の映画ではありえないというか……。ここにも「ええやん、別に!」といった潔さを感じます。
途中途中に織り交ぜられる、幻覚(?)のような映像にも意味がなさそうでザワザワさせられたし、あのマイリー・サイラスとマット・デイモンがよくわからない登場で嘘みたいに消えていくのも強烈でした。
ポップでスカッとするぐらいお下品で…
「これはこうあるべき」という映画の常識を無視

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