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「2〜3日入浴しなくても平気」お風呂嫌いの女子高生が、ある日を境に急変!きっかけは“まさかのおじさん”

「もしかしたらイケるかも」息子に変化が

すると誠也くんはしばらく悩んでいる様子でしたが、美希ちゃんの前で格好をつけたかったのか、目をつぶって気合いでにんじんを一気に完食したそう。 「誠也のプライドを傷つけないように、美希ちゃんたちと別れてからにんじんを食べられたことを褒め称えたら、まんざらでもない表情で『久しぶりににんじんを食べてみたけど……グラッセなら甘くてにんじんの臭みもなかったから、もしかしたらイケるかもしれない』となんて言うので、えー! って感じでしたね」 志乃さんは思わず興奮してしまい「じゃあ自分たちで作ってみようよ!」と誠也くんと一緒にグラッセ作りをしました。 「今まではあまり料理に興味のない様子だったのですが、嫌いなものが美味しく変化したということに好奇心がそそられたようで、真面目に取り組んでくれたんですよ」

なんと、すっかりにんじん好きに

すると自分で料理をしたにんじんは特別に可愛く感じるようで、誠也くんは美味しく大切に食べきったそう。 「それ以来、徐々に他の料理に入っているにんじんも食べられるようになりました。さらに料理をすることにも目覚めて、私の手伝いをよくしてくれるようになったんですよね」 そして料理の手間や大変さを知った誠也くんは、にんじんを平気で残していた自分を振り返って反省するようになりました。 「人からいくら言われても聞く気になれなかったけど、やはり自分自身で実感することで、考え方や行動までも変わったみたいです」 今では誠也くんはすっかりにんじんが好きになり、簡単な料理を家族に振る舞ってくれるようになったそう。 「“経験が成長を促す”と言葉にしてしまうと、誰だってそんなこと知っているよという感じで安っぽく聞こえてしまうかもしれませんが、そんな当たり前なことの積み重ねが重要なんだなと、この子を見ていたら改めて感じさせられましたね」と微笑む志乃さんなのでした。 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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