
『いますぐ痩せ見え!! -5kgコーデ』より(はちみつコミックエッセイ)
――おかださんはInstagramで着痩せ情報を発信したり、着痩せに特化したブランド「KINGLILY」を立ち上げたりしていますが、そもそも着痩せコーデに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。
おかだゆり(以下、おかだ):私は元アスリートで、小・中学校は柔道、高校から27歳までレスリングをやっていたんです。普段はジャージか制服ばかりでオシャレを意識することが少なかったのですが、中学の校外学習で私服を着なければいけない機会がありました。その頃にはアスリートとして体ができ上がっており、肩幅に合わせると丈が長過ぎたり、お尻と太ももの太さに合わせるとウエストがガバガバになったりして、自分の体に合う服がなくてすごく困ったんです。そこから、私の着痩せコーデの研究がスタートしました。
周りのアスリートの女性たちも同じような悩みを抱えていて、「体を鍛えて夢を叶えようとしてる女性を美しく見せる服がないこと自体がおかしい」という思いがありました。大学時代に、「引退して、女性アスリートに特化したアパレルブランドがなかったら自分でやろう」と決めて、引退の翌年に28歳で服飾系の専門学校へ通って本格的に勉強するようになりました。
――オシャレを楽しむためにダイエットをする人も多いと思うのですが、「着痩せコーデ」を推奨しているのはなぜなのでしょうか。
おかだ:女性には、意図しない体型の変化が起こりやすいし、その方たちの悩みがすごく深いと気づいたからです。例えば妊娠するとお腹がどんどん膨らんで、産後は皮膚がたるんだり、今までつかなかっところにお肉がついたりします。ある程度は覚悟していたとしても、やはり現実についていけないショックがありますよね。それにお母さんになると、お金や時間は子どものために使って、自分のことはどうしても後回しになる方が多いです。そういう方に、今の体型を悲観せず、オシャレを楽しんで少しでもハッピーになってほしいと思って、着痩せコーデを発信しています。
――きびのさんは、着痩せコーデに対してどんな印象を持っていましたか?
きびのあやとら(以下、きびの):私は今回の書籍のお仕事のお話しをいただいて、ゆりさんに出会って初めて着痩せコーデに興味を持ちました。それまでは、言い方は悪いですが、「気休め」みたいに思っていたんです。痩せて見えるためには、服に体を合わせていくしかないと思っていたし、ゆりさんのInstagramを見ても、「すごいけど、本当に私もこうなれるのかな?」と半信半疑でした(笑)。
――着痩せコーデに対する考え方が変わったきっかけは何だったのでしょうか。
きびの:実際にゆりさんにお会いしてコーディネートしていただいて、「着痩せって本当にできるんだ!」と感激したからです。手持ちの服を持って行ってアドバイスをしていただいたのですが、「気休めなんかじゃなく、おしゃれのテクニックの一つとして使えるんだ!」と、認識が変わりました。
――きびのさんも体型の変化に悩んでいたのでしょうか。
きびの:私は産後に体型が変わって、似合っていた服が着られなくなったのが悲しかったですね。オシャレができない原因は自分の体型だと思っていたので、ダイエットをしたり、補正下着を使って体型を服に合わせようとしていました。
今でも鮮明に覚えているのですが、娘のお宮参りに着ていく服を買うために、産後初めて1人でお出かけしたんです。でも、どれを着ても入らないし、入ったとしても全然素敵じゃない。それが本当にショックでした。
さらに、運動しようと決心してスポーツジムに申し込みに行ったら、私1人なのに「お子さんの入会ですか? お母さんご自身ですか?」と聞かれて……。会員証の写真を撮るために私なりにオシャレをして行ったし、初めて来たジムなのに、どうしてお母さんだとバレたんだろう。自分でも変化を感じていたけど、他人からも今までとは違って見えているんだということに衝撃を受けました。そういう出来事が積み重なり、自信を失っていった気がします。
<イベント情報>
ファッションセンターしまむら×おかだゆり 期間限定ポップアップストアを開催!
【期間】2024年10月24日(木)〜29日(火)
【場所】マルイファミリー溝口8F(神奈川県川崎市高津区溝口1丁目4-1)
【電話番号】044-814-0101
今後の詳細情報は、おかだゆりのInstagramアカウント(
@kinglilydesigner)でご確認ください。