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「愛する娘が自分の子ではない」と知った夫。妻子の前で泣き崩れ…下した“決断”は|ドラマ『わたしの宝物』

田中圭の一気に崩れた泣き顔が胸をえぐってきた

 宏樹は、もともとメンタル的に弱いところがある。だからこそ仕事でのストレスから妻にモラハラをしていたのだ。栞という最愛の娘を得て、ぶっちぎりの出世街道から自ら外れてみると、そこには愛情たっぷりの光景が広がっていた。だからこそ、この幸せを壊したくはなかっただろう木曜劇場『わたしの宝物』第5話より ©フジテレビ なんとか踏みとどまって「普通」にしようとしていたのだが、生後6ヶ月のハーフバースデーを祝ったとき、宏樹はカメラを操作しながら突然、泣き出してしまう。こんなに愛している栞が自分の子ではないことに耐えられなくなったのだろう。  このときの田中圭の一気に崩れた泣き顔が胸をえぐってきた。裏切った妻への憎悪はなく、ただただ、「自分の子ではなかった悲しみ」だけが伝わってきたからだ

宏樹の車の“ナンバー”が皮肉すぎる

 かつて冬月の子か夫・宏樹の子かわからないままに妊娠を継続させ、娘が産まれてからも冬月への思いを消せなかった美羽は、たびたび夜中に寝室を抜け出して、ひとり思い煩っていた。出産し、夫が徐々に変わっていき、美羽は冬月にきっぱり別れを告げて今の幸せを手にした。だがその代わり、今度は、宏樹がひとり思い悩むことになった。ある晩、美羽が目を覚ますと、隣に宏樹がいない。ベビーベッドの栞もいない。  美羽は妊娠がわかったとき、宏樹に「あなたの子よ」と告げた。あれは自らにも言い聞かせた言葉だったのだろう。  海辺に1台の車。ナンバーは「1188」。いいパパなのか、いい母なのか。いずれにしても皮肉な番号である。宏樹は栞を道連れに……? 【Amazonで予約受付中!】⇒ノベライズ版『わたしの宝物(上)』の詳細はこちら <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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