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一度だけ不倫した妻に「恥ずかしくないんですか?」“赤の他人”が猛攻撃。妻が返した“特大の嫌味”は|ドラマ『わたしの宝物』

「栞は不倫でできた子どもだった」やっと気づいた冬月は

 そのころ、宏樹と冬月が喫茶店で対峙している。「中学時代以来の再会で、気持ちが盛り上がったのか」と冬月を追いつめていく宏樹。再会したときの彼女が、どれほど傷ついていたか、うまく笑うことさえできていなかったかを語る。それを聞いて怒る宏樹。美羽を追いつめたのは自分のモラハラだとわかっているからだ。 「もう終わったこと」という冬月に「勝手に終わらせるな」と襟首をつかむ宏樹。「栞はどうするんだ」と。  冬月はこの期に及んでも、栞が自分の子だと気づいていなかったのだ。  その後、冬月は、今までの美羽や真琴(恒松祐里)とのやりとりを思い出して、ようやくそのことに気づき、戦慄する。  冬月は再び宏樹に会って、「オレは夏野を救えなかった。彼女を救ったのはあなたです」と断言する。

美羽が守りたい、娘以外のたいせつなものは、何なのか

 宏樹は美羽を誘って、ようやくふたりきりで話す機会をもうけた。 「栞を抱いて海に入ろうと思った。栞と親子でいられなくなるくらいなら死んでしまおうと思った」  衝撃の告白なのだが、美羽は「え」と言ったきり。ここで驚かないのはなぜなのかがわからない。 「あのときからオレ、先に進めない」  さらなる告白にも、美羽のリアクションは薄い。  促されて、美羽はようやく冬月とのことを話し始めたが、そこに宏樹への大きな愛情は感じられない。罪悪感ゆえ、がんじがらめになっているということなのだろうが、観ている側にとっては美羽という人間がよくわからなかった。罪を犯したから、言い訳はせず、自らに罰を課しているのだろうか。  娘の「栞」という名前についても、冬月との思い出がつまった刺繍の栞のことを話してしまうのだが、「死のうとさえ思った」宏樹を、むしろ追いつめているようにしか思えなかった。モラハラ時代の夫への不信感が、彼女をそうさせているのだろうか。彼女が守りたい、栞以外のたいせつなものは、冬月なのか宏樹なのか、あるいは自分自身なのか。
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「今後、娘との面会は希望しない」身を退こうとする宏樹
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