アイメイクの常識が変わってた!さりげない目元のつくり方を一流ヘアメイクに習いました
<山下智子さんのメイクレッスン>
雑誌や広告、テレビなどで引っ張りだこのヘアメイク山下智子さん。気さくな人柄と確かな技術で、田中みな実さんや宇垣美里さんなど美容賢者が信頼を寄せる、業界をけん引するヘアメイクアップアーティストのひとりです。
山下さんが個人向けに「m.mode(ムード)」というヘアメイクのレッスンを行っていると聞き、取材を決行! 山下さんとお仕事したこともある私、スタイリスト大日方理子が、今っぽいメイクを教えてもらいました。
元気で機嫌が良く見えるベースメイク編、眉毛編を経て、今回はいよいよアイメイクを教えてもらいます。
【ベースメイク編】⇒ほうれい線もクマも消えちゃった!今っぽい“薄づきベースメイク”を一流ヘアメイクに習った
【眉毛編】⇒古くさい眉毛は卒業。今っぽい“ふんわり眉”はピンクを使う!? 一流ヘアメイクに教わりました
――まぶたのくすみが気になっています。似合うアイシャドウが知りたいです。
山下智子さん(以下、山下):まぶたのくすみは気にしなくていいと思っています。わざわざベージュを塗ってから明るい色のアイシャドウを塗ったりするぐらいだから、それはもう天然のアイシャドウなので。
――気にしなくていい!目からウロコです。
山下:ベースやファンデーションでも補正されるから大丈夫。
それと、どんな色のアイシャドウを選んだらいいかわからない人が多いんですよね。私は「どういう色が好きですか?テンションの上がるものを選んでください」って言うようにしているんです。
そもそも、メイクは楽しいもののはず。情報がありすぎてわからなくなっているんですよね。
――どんな色がどんなイメージになるのかわからなくて。
山下:似合う色を教えてもらえる診断を受けに行く人もいますよね。でもそれが自分の好みと合っていないと、結局モヤモヤして帰ってくることになります。だったら、最初から好きなものを選べばいいと思うんです。
レッスンでは本人にテンションの上がる色を選んでもらって、どう塗るとなりたいイメージに仕上がるか伝えています。塗り方によってヘルシーにも、大人っぽくもなるから。
●使ったコスメ:RMK(アールエムケー)「シンクロマティックアイシャドウパレット」05ディライトフル
――テンション上がるのはこれかな(と、05デイライトフルを選ぶ)。
山下:では、それを使ってヘルシーに仕上げていきましょう。4色パレットは4色全部を使おうと思わないでください。2色だけの日や1色だけの日があってもいいわけだから。昔と違って、3色4色と使って薄い色から濃い色へグラデーションにする必要もないので。
――アイシャドウ=グラデーションかと思っていました。
山下:何色もグラデーションに重ね塗りして、目の際に濃いブラウンをガツンと塗っているメイクは古く見えるかも。10年ぐらい顔が変わっていない人って、ずっと同じアイシャドウを使っている人じゃないかな。
今はぼんやりとした中間色が集まった、締め色のないアイシャドウパレットが結構あるんですよ。締め色でも透けていたり、ニュアンスカラーだったりする。そこで、今っぽさが出るんですよね。アイシャドウはできれば3年くらいで変えて欲しいですね。あと、ぼんやり塗った方が今っぽいです。
――すごい昔のアイシャドウも家にあります。だって使い終わらないんだもの。
山下:アイシャドウのパレットって質感とか色味が毎年変わってくるんです。今のベージュパレットと、5年前、10年前のベージュパレットは違うんですよ。5年前のアイシャドウパレットを使っていたら5年前の顔になります。
――なるほど。透け感、ニュアンスカラー、ぼんやり塗るのが今っぽい。
山下:そうですね。アイシャドウ用のチップや硬い毛のブラシよりも、柔らかいブラシを使うとぼかしやすいです。
――どこのブラシを買ったらいいのかわからないです…。
山下:高いブラシじゃなくても、柔らかいブラシならいいと思います。お気に入りのメーカーがあればそこで揃えてもいいし、例えばROSY ROSA(ロージーローザ)のアイシャドウブラシセットはドラッグストアでも売ってるところがあります。
アイシャドウは「似合う色」より「好きな色」を
「しっかりグラデ+ガツンと締め色」は昔っぽい
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