――そして、優勝した友田オレ。2019年の粗品以来の最年少チャンピオンレコードを更新しましたね。
<すごく基礎演技力のある人ですよね。今後はドラマの仕事も入ってきそうだし、ロバート秋山さんや友近さんのような強いキャラクターの路線もあり得そう。
今回のネタについては、まず1本目がR-1の派手な背景セットにマッチした設定を持ってきたことが運の強さなのか、計算なのか…。さらに、ボケ数が少ないのに、ボケていない間の面白度合いがステイする時間が長いんです>

(画像:『R-1グランプリ』公式サイトより)
――舞台上での存在感の強さはありましたね。
<ずっとそこに「変な奴がいる」と感じさせるんですよ。R-1では時おり“その人が面白いか、その人じゃない音響や映像が面白いか”の論争が出てくるんですが、友田オレはまさに本人の面白さに特化していたのだと思います>
――友田オレは早稲田大お笑いサークル「LUDO」(ルード)の出身だそうですね。
<令和ロマン・髙比良くるまが自粛中のなか、そこにまた新しく現れた大学お笑い。正直、これでもうおじさんたちの時代は終わってしまったなぁと痛感しています。今、お笑い界では早稲田のある高田馬場が一番アツいエリアなのでは(笑)
友田オレの2本目のネタで出てきたネットミームの『THIS MAN』には世代の笑いを見ましたね。あそこは同期の芸人や大学生にはかなりウケてきたのではないでしょうか。
あのおじさんにはわからないことを楽しむ感覚が、まさに大学お笑いの毛色ですよね。無駄のないお笑いをする友田オレだからこそ、逆にこれが良かったように感じました。粗品さんがこの件についてMCでしっかりフォローしていたことも含めて凄かったです>