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小学生に“ピル”処方? 40〜50代が驚く「真っ当な理由」。性教育の“穴”が浮き彫りに

生理のつらさ「我慢が当たり前」ではない社会に

──現状の「小学生からのピル外来」への反響を聞かせてください。 「意外だったのですが、小児科に来るママさんたちから感謝の声があがっていました。小児科に来たついでに自分も相談ができると。産後に生理が重くなる方もいるので、今後も需要は高まりそうです」 ──小中学生だけでなく、幅広い年代の女性が足を運べるわけですね。 「さらに言えば、ここは心療内科でもあるので、メンタルのケアもできるんです。様々な悩みをまとめて相談できるというのは、大きなメリットではないでしょうか」 ──「小学生からのピル外来」を機に、世の女性たちの生理への向き合い方が変わっていくかもしれませんね。 「まだまだ時間が掛かることではありますが、生理の痛みは我慢するのが当たり前ではない社会を目指していきたいです」 ──ありがとうございました。 【栗原史帆】 こどもから高齢者まで、内臓や筋骨格、心の問題や女性特有の月経や妊娠出産に関わる問題などに幅広く対応する家庭医。都内総合病院に勤務後、千葉県館山市にて家庭医療専門研修修了。県内総合病院などで産婦人科研修を行った後、家庭医クリニックにて妊婦健診や婦人科外来を担当。現在は都内・千葉県の小児科・内科・産婦人科クリニックで診療に従事。24年4月より当クリニックで勤務。 【フローレンスこどもと心クリニック】 小児科・女性のための心療内科・不登校を選んだ子のための外来を行うクリニックとして、幼児や思春期のこども、親世代など幅広く患者を診てきた。生理の不調を抱えている人は多い中、患者から生理の悩みについて相談されることが少なく、声が上がりづらい悩みであることに課題を感じ、2025年6月より、「小学生からのピル外来(生理外来)」の診療を立ち上げた。 <取材・文/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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