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不倫、窃盗、経歴詐称…「クズ男そのもの」それでも松本穂香が“詐欺師”に魅力を感じてしまったワケ

 数々の映画やドラマに出演している女優の松本穂香さん。大の映画好きでもあるという松本さんが実在の卓球選手の数奇な人生から着想を得た映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』について語ります。
松本穂香

松本穂香(撮影/中山雅文)

主人公は「ハッキリ言ってろくでもない人間」

 今回、わたしがご紹介させていただくのは、ティモシー・シャラメ主演映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』です。  舞台は1950年代のニューヨーク。アメリカの卓球選手マーティ・リーズマンをモデルに描いたスポーツコメディ映画です。 マーティ・シュプリーム 世界をつかめ ティモシー演じるマーティ・マウザーはハッキリ言ってろくでもない人間です。不倫はするわ、浮気はするわ、物も盗む、話す言葉のほとんどがウソ。その場を収めるためだけにペラペラと都合のいいことをしゃべくりまくる姿は詐欺師そのもの。

自分を疑うことを知らない圧倒的主人公

マーティ・シュプリーム 世界をつかめ こうして文字にすると、「こんな主人公になんの魅力が?」と自分でも不思議に思ってしまうほどの人間です。なのに、です。なぜか憎めないんです。むしろ私はそんな彼に愛嬌すら感じてしまうほどでした。 「俺は卓球で世界チャンピオンになる」ということを心から信じているからでしょうか。  一見、勝ち目のない相手に真っ向から挑む姿は、夢追い人というより、自分を疑うことを知らない圧倒的主人公に見えました。それはもう某海賊アニメの主人公を思わせるほど(あちらはピュアだし姑息なことはしないけれど)  だからこそ、マーティに出会う人間たちはその溢れる自信に惹かれ、自分では到達できない何かをマーティに託してみたくなるのかもしれません。その魅力はなんといっても、ティモシーだからこそ表現できたものに違いないと思います。
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人間の生々しさたっぷりなのに「爽快」
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