更新日:2026.05.12 23:52
Entertainment

「いる意味があるのか…」悩んだアナウンサーが、“最強の傾聴力”で安住紳一郎の魔球を受け続ける存在になるまで

あなたが最優先。親として徹底していた「聞く」姿勢

中澤アナ③――番組内でも言及されていますが、中澤さんはご結婚され、娘さんもいます。家庭でも「聞く力」は発揮されていますか。 中澤:そうですね、親として一番気をつけていたのは「ちょっと待っててね」と言わないようにすることです。子どもが何か話しかけてきた時は、何はさておき「聞く」を徹底したくて。娘に「自分は最優先の存在じゃない」と思わせたくなかったので、小さい頃からそれだけ心がけていました。 ――大切なことですね。 中澤:考え方はいろいろあります。「大人の話をしている時は待ちなさい」という教えももっともだと思うし、「今は包丁を使っているから待ってて」としないと家事が進まないのも事実。何が正解かは分かりません。うちは一人っ子だったからできた面もあると思います。ささやかな挑戦として、「ちょっと待っててね」と言わずにやってみたいなと、頑張ってみた感じです。 ――書籍には娘さんの言葉も載っていますが、中澤さんの気持ちはしっかり伝わっていると感じました。 中澤:そうなんですかね。子ども関連の話になると急に母親目線になってしまい、ラジオでも反応が強くなってしまって(笑)。今回の娘の言葉も客観的に見られないんです(苦笑)。でも、そうだったらうれしいです。

「これでいいんだ、私」——書籍が教えてくれたこと

――最後に、書籍の出版にあたりご自身を振り返る作業をされたと思いますが、何か変化はありましたか。 中澤:私は今まで反省や改善点ばかりに注目するタイプで、自分の過去を「恥ずかしいもの」と考えがちでした。だから、とりかかる前には、そんなものを世間に読んでいただくなんて……と思っていたのですが、形にしてみたら「ちゃんとやってきたこともあるし、積み上がってきているんだな」と。自分の仕事について、すっきり見えるようになりました。 ――まさに『口下手で、大丈夫』ということですね。 中澤:「これでいいんだ、私」と思うことができましたし、踏ん張り直せたので、ここからまた力強く立っていける気がします。また、もし同じような悩みがある方がいたら、心から応援したいなとも思います。 中澤アナ④<取材・文・写真/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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