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保育園に預けるのは「かわいそう」?働くママの罪悪感【シングルマザー、家を買う/48章】

“仕事”をする人を信頼する

 あえて“仕事”と表現した園長先生。仕事――私の仕事は自営業だ。依頼主から頂いた仕事を最初から最後まで責任を持ってこなさないと、次はない。そこで信頼してもらえないと、次の仕事は来ないのだ。となると、ご飯を食べることさえできなくなってしまう。  そして、保育園の先生もまた、同じような心構えで娘と接してくれている。それなら、その依頼主である私たちは、仕事を預ける相手、保育園を信頼するべきなのだ。保育園に預けられることを「かわいそう」と思うのは、保育士に対して失礼な話だ。  もちろん、預けられる子を“かわいそう”ととらえることはその人の自由。でも、働くという選択肢を取ったママに、絶対に「子どもがかわいそう」という言葉だけはかけないでほしい。だって、そんなことは働くママ本人が、一番身に染みて感じ、戦っているのだから。  その日、私は母親に「私は保育園を信頼しているし、将来と自分のために仕事を続けている。だから、もうかわいそうと言わないでほしい」とお願いをした。納得がいかない表情だったが、一応、わかってくれたようだ。専業主婦を選んだ人と、働くママを選んだ人、この二組がお互いの気持ちを隅々までわかりあえるということは、どうしたって難しい。
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保育園に預けるメリットはたくさんある
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