あと、こちらも要チェックなのが、エントランスホールやエレベーター付近や内部、あるいは階段の付近などに設置されている住民向けの「掲示板」。

築30年近いけど、きちんとした掲示板と郵便受け
ここに
古い掲示物が貼られたままで放置されているのは論外です。住人のコミュニケーションが円滑なマンションなら掲示板の情報は常に更新され、乱雑な扱いになることはありえません。
また、掲示板に書かれている内容を見れば、そのマンションが抱えている問題と、それについてどんな話し合いがされ、どんな対策がされているかが伝わってくるはずです。
廊下やエレベーター内に、
「ゴミを捨てるな!」、
「落書きをするな!」など、厳しめの言葉で注意書きが貼られているマンションは要注意です。維持管理に関心が低い住人が多くなりがちな、賃貸率の高いマンションでよく見かける光景ですが、内部のコミュニケーションが円滑ではないことの現れです。
こういったマンションは人間関係がギスギスしていて、建物の管理状況も次第に悪くなるリスクがあるのでオススメはできません。管理状況が悪いとマンション自体の価値がどんどん落ちてしまいますので、特に購入を考えている方は注意が必要です。
<TEXT/女子SPA!編集部>
【城戸輝哉氏】
建築・リノベーションプロデューサー、不動産コンサルタント。自身がCEOを務める「スマサガ不動産」が「営業マン不在・物件広告なし」という業界の常識を覆すスタイルを確立し、大きな注目を集める。初の著書となる『
不動産業界の人だけが知っている新築マンションは買わないほうがいいワケ』が好評発売中。