みくりの場合が、まさにこれでした。
自分は女性とは無縁だという信念を持ち、「プロの独身」を自称する、ガードの固い平匡が、まさか知り合って間もない女性との同居に踏みきったのも、セクハラのリスクを怖れながら毎週ハグまでするようになったのも、みくりが「そうしませんか?」と自分の希望をハッキリ伝えたからです。

「逃げるは恥だが役に立つ」公式サイトより http://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/
大体、「二人にとってどうしたら居心地がいいのか?」という流れを読む皮膚感覚は、女性のほうが発達している場合が多い。だから、女が感じ取った思いつきを、論理的に固めてプロジェクト化するのが得意な男性に投げて具体化してもらうと、コトがスムーズに運びやすいのです。
平匡もまた、当初はみくりの提案に動揺させられていたくせに、やっぱり問題をクリアしたい性分が発揮されて、翌日には事実婚の「契約書」をみくりに投げ返す、鮮やかな仕事ぶり。始まりから、お互いの性分を生かした連係プレイができていた二人だったんですね。
女の希望を男が叶える連係プレイ、これが長続きする男女関係のツボです。
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<「女の希望を男が叶える」連係プレイ・女性に必要な3つの心得>
1)「こんな事を言ったらワガママと思われないかな?」などと遠慮して、自分の希望を引っ込めないこと。とりあえず、言ってみよう。
2)どうしたらその希望が実現するか、細かい手段は相手に委ねること。
3)希望を叶えてもらえたら、喜びを思いきり素直に表現すること。
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<TEXT/櫻 祭子/夏目 祭子>
【櫻 祭子/夏目 祭子(さくら/なつめ・まつりこ)】
作家・カウンセラー・「聖なる性」の語り部。一般社団法人「性・愛・命の学び舎」代表理事。心身機能研究家。1999年、自伝小説『ダイエット破り!』でデビュー。主な著書は『なぜ性の真実セクシャルパワーは封印され続けるのか』『太らない人のヒミツ──腸で考え・脳で感じて・美力めざめる』
Webサイト
http://www.sei-ai-inochi.jp/