「俺、もうやだよ、あの家に帰りたくないよ」と呟く彼に、すかさず
「じゃあ、もう一軒行く?」と誘うYさん。
「え! いいんですか! 行きましょう!」
と、男の子の顔がパッと明るくなった。ここまで来れば、お持ち帰りはほぼ確実なのだそう。

2軒目に向かう面々
3人は安い大衆居酒屋で飲み直し、再び彼女への愚痴や不満を聞いた。Yさんは、お目付役の子が見てないうちに自暴自棄になってる子をホテルに誘おう……と、企んでいた。
しかし、
「この後、うちで飲みませんか?」と言ったのは、意外にもお目付役の子だった。
「よし!! って(笑)。『3人でしよっか』と誘ったら、2人とも『マジっすか!?』とノッてくれたので、
その子の家に行って、本当に3人でしちゃいました」
と、Yさんは嬉しそうに語る。
2人組の場合、片方がトイレに立った隙にキスしたり手を握ったりして誘うのだが、この日は運良く2人とも持ち帰れたそうだ。
Yさんに、逆ナンの心得を聞いてみた。
「
おとなしく相手の話を聞いて、敵じゃないよってアピールすることですかね。そうやって、弱っている子や寂しがっている子につけこみます(笑)。
あと、
自分からグイグイ来る子は相手にしません。気弱そうな子を狙います。危ない目にあったことは今のところまだないんですが、そのうち遺体で見つかるかもしれませんね、アハハ」
野生動物の捕獲を彷彿とさせるYさんの“敵じゃないよ”作戦。出会ったその日にお持ち帰りするかどうかは別として、年下狙いの女性は参考にしてみてはいかがだろうか。
<TEXT/藍川じゅん>
【藍川じゅん】ハンドルネームは
永田王。高収入求人サイトにてコラムを連載中。女性用リラクゼーションを求めて徘徊しています。
藍川じゅん
80年生。フリーライター。ハンドルネームは
永田王。著作に『女の性欲解消日記』(eロマンス新書)など。