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部屋の“又貸し”は違法?同僚の家に住んだら50万円の違約金請求が…

 賃貸物件を借りるとき、地域により差はあれど敷金礼金などの「初期費用」は不可欠なもの。物件によっては初期費用だけで100万円近くかかることもあり、できれば安く抑えたいというのが本音です。
部屋

写真はイメージです(以下同じ)

 そんな中、“初期費用ナシ”という条件に惹かれて引っ越したものの、その後トラブルに巻き込まれたという女性がいます。林 亜沙美さん(仮名・29歳)です。

彼氏と別れて家なき子になり……アパート又貸しに食いついた

「21歳のときに親の反対を押し切って東京に出てきました。初めは彼氏と同棲してたんですが、彼の浮気がきっかけで別れることになったのです。彼の家に転がり込んでいたので、家は当然追い出されることに……。  実家は四国の片田舎で、どうしても帰りたくなかった私は自力で部屋を借りようと考えました。とはいえ当時の仕事はアルバイト、貯金もわずかで親に保証人を頼むこともできないので、しばらくはネットカフェや友達の家を泊まり歩く生活を送ってました。  結局、貯金も底をつきてしまったのでお金を日払いでもらえるキャバクラのアルバイトを始めました。そんなとき、店の女の子に住むところを探していると相談してみたところ『私が住んでいるアパートを貸してあげようか?』と言われたんです」 同僚の部屋 同僚の思わぬ申し出に、すぐに食いついた亜沙美さん。貸してくれると言ったのは代々木にあるアパートでした。 「いま考えればちゃんと確認すれば良かったんですが、当時は若くて世間知らずだったんですよね。当時同僚は彼氏の家に転がり込んでいたので、代々木の使っていないアパートを家賃7万円で貸してくれると言ったんです。  代々木で7万円なんて格安だし、何より初期費用や保証人ナシで借りられるので、すぐにお願いしました。引っ越してみるときれいな1Kアパートですぐに気に入ったんです」  初めての1人暮らしで浮かれていた亜沙美さんですが、家事は苦手だったようです。 「借りている家なので散らかしたりはしなかったのですが、仕事が夜なのでなかなかゴミ出しできる時間がなくて、ベランダにゴミ袋を放置しまくっていたんです。多いときは10袋くらいまで溜めていましたね……。  しばらくして新しい彼氏ができたので、彼が部屋に遊びに来るときに一気に捨てましたが、いま思えばそれが近所の目に触れていたのかもしれません」 大家からの手紙 亜沙美さんが状況を知ったのは、引っ越してから半年ほどたった頃でした。 「ある日、部屋のポストに私宛の封筒が入っていたんです。住民票の転出届も郵便局の転居届も出していなかったのに誰だろう? と開けてみると、アパートの大家からでした。  そこには『現在、林様が住んでいる部屋は契約者様と異なるので契約違反になります。林様が入居していることは探偵を使って調べさせてもらいました。違約金として50万円の支払いと退去を命じます』との内容が……。さらに私が部屋に入る姿や、ベランダに放置したゴミ袋の写真まで入っていたんです」
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50万円、払わないとダメなの?
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