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「妻も不倫相手も大好き」“女好き”な男の暗い過去|不倫男の胸のうち

家族も女性たちも、絶対幸せにしたい

 それほどいつも恋しているのに、妻からは疑われたことさえないと言う。 「仕事が忙しいのは事実なので、平日はあまり期待しないでと言ってあるんです。早く帰れそうなときはもちろん帰りますけど。そういうときは必ず妻に花を買って帰る。スイーツのときもあります。  週末は家族で遊んで帰ったら、僕が必ず料理をする。最近は10歳の息子が料理に興味を持ち始めて。息子を見ると、自分が10歳のときに母とふたりきりになったこと、母の腫れ上がった顔を思い出すんです。誰にもあんな気持ちにさせたくない。だから僕自身も、いつでもハッピーな気持ちでいたい。そう思います」 料理する息子 そんな身の上は妻だけが知っていることで、他人には言わないと彼は言った。ひょっとしたら、妻は薄々、何かに気づいているのかもしれない。だが、彼と一緒にいることで、それをも上回る幸福感があるとも考えられる。 「僕といることで少しでも家族や女性たちが『楽しい』と思ってくれればうれしい。そういうとき僕自身が、存在価値を認められたような気持ちになるんです」  ああ、と何かが腑に落ちた。この人はひどく寂しくて不安で、でもそれを克服したくてたまらないのかもしれない。もちろん彼がそう思っているかどうかはわからないのだが。ただ、目の前の彼は、屈託のない笑顔を絶やさなかった。恋をやめられない男には、こうした複雑な内面を抱えているタイプもいるのだ。 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【亀山早苗】 フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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