スーツのポケットから出てきた風俗の名刺。お店を調べると…
「そんな金遣いなので、お財布に小銭しか入っていないこともしばしば。同棲するときに家賃は折半にしようと言ったのに『今月はこれしかない! ごめん!』と、土下座されて1万円だけ渡されたこともあります。給料日は1週間前だったはずなのになんで!? と聞くと『
給料日にスマホのゲームで10万円課金しちゃった!』との返事が……。」
もう呆れて何も言えなかったという聡子さん。しかし災難は続きます…。

「もっとひどいのがそんな状態なのでその気になれず全然Hしてなかったら、彼の
上着のポケットから風俗の名刺が出てきたんですよ! 思わずお店のHPを調べると
1時間2万5000円もする店だったんです! さすがにムカついて問い詰めると『
酔っ払って後輩を連れていった!』と開き直るし、もう怒る気も失せちゃいましたよ……」
そんな彼について、周りから別れた方が良いと言われる聡子さん。しかし、
どうしても別れられない理由があるといいます。
「
彼を見ていると、私の息子が中学生だった頃を思い出しちゃうんですよね。息子が小さい時に離婚したので、中学生のときに反抗期を迎えてしまって色々と苦労したんです。私が仕事ばかりで息子のことを全然構ってあげられなかったのが理由だったと最近言われました。
彼も幼い頃に両親と死別して17歳から一人暮らしをしていたらしいので、
寂しいんじゃないかなと思います。今までの彼女は彼の金遣いの荒さや酒癖の悪さに愛想をつかして離れていったと言っていたので、
私だけは違うと思わせてあげたいというか。
それに金銭面の問題以外は性格も合うし、彼自体は同性や部下からも慕われているので
どうしても嫌いになれないんですよね」
母性が刺激されてしまうと、どんな困った男でもなかなか別れられなくなってしまうもの。今まで彼と別れた女性達のほうがマトモなのかもしれません…。
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シリーズ「私がそれでも彼と別れないワケ」―
<文/結城>
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ライター・社会取材系。子育てや家庭問題、現代の生きづらさなど、社会の現実に根ざしたテーマを取材し、読者に考えるきっかけを届ける記事を執筆。