最初のレス話の時とは打って変わり、明るい顔でハキハキと話すまりさん。でも、夫がいながら複数の男性と付き合い続けるのって、気がとがめたりしないのでしょうか?
「いえ、
罪悪感とか全くないです。そもそも、なんで結婚したぐらいで向こうの親に自尊心傷つけられて、夫から女扱いされないで生きなきゃいけないのか全くわからなくて。ただ悩んで泣いていた暗黒時代の自分が、かわいそうでならないです。
アプリを勧めてくれた友人には感謝してます。けどアプリは踏み台で、一気に自信を取り戻したので、アプリ以外でも出会いの見落としをなくしていったら、身近にもこんなにいい人っていたんだって思って。今、ストックが12人に増えそうなんです(笑)」
まりさんのストックは、独身エリート男性から学生まで幅広いそう。既婚子持ちの男性とは家庭のグチを言い合い、大学生や新卒の初々しい営業マンを「飼育」したり、海外在住の人や外国人まで。
飽きっぽいので、一人と親密なあいだ他は「一時冷凍保存の状態」にし、飽きたら別の人に連絡する、という付き合い方だそうです。

ですが、最近楽しそうにしているまりさんの変化に、さすがに夫も何か変だと気づいたとか。
「最近、束縛を強めてきてるんです。『女として見られない、それは今後も変わらない』って断言したくせに、私が出かける時に『誰と?』って詮索してくるようになって。今まで聞いてこなかったのに」
しかし二度と旦那さんだけの生活に戻るつもりはないそうです。
「子供はパパが好きだし、距離を置いていれば、男としてではなく父親としては旦那が必要なんです。『旦那はATM』だと割り切って、セクシャルな関係は外で楽しむ生活を続けます。
『仕事とセックスは家庭に持ち込むな』っていう(男性たちの)言葉がありますけど、これが家族なのかなって思ってます。けど何があろうが、誰に止められようが、ストックしている彼らなしの生活に戻ることはできません」
セックスレスのまま別れないために、「外でする」のは一つの方法かもしれません。でも、もし夫に「不貞行為」がバレたら、離婚されて子供の親権だって取られてしまうかもーー。あまりにも危ない橋を渡っているとも言えるでしょう。
※一般社団法人日本家族計画協会「男女の生活と意識に関する調査」(2017年2月)より。全国の16~49歳の男女3000人に調査票を手渡し(回収率46.8%)。協会が定義する「セックスレス」は、性的接触が1カ月以上なく、長期化が予測される状態
―シリーズ「
私がそれでも彼と別れないワケ」―
<取材・文/吉川リサコ>
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コラムニスト。港区女子として最高「月間100人」の合コン経験で、多くの男女を見てきた