「司会の方の『
新郎新婦の入場です!』の言葉で流れ始めたのは、やたらおどろおどろしい前奏でした。そして特徴的な女性の声のコーラス……私もアニメ好きなので瞬時に映像が頭の中に浮かびました。その曲は“
鬱アニメ”と呼ばれる『魔法少女まどか☆マギカ』のエンディングテーマだった「Magia」だったんです」

「Magia」は愛らしいアニメキャラのイメージとは対照的とも言える、作品の本質を抉るような重々しい曲調の歌です。
暗闇の中を駆ける魔法少女たちの姿が恐ろしい雰囲気で描かれたエンディング……。まさか、そんな曲を入場に使うとは。
「これにはさすがに
会場はザワザワしてましたね。M子は満面の笑みでの堂々とした入場でした。白いドレスに身を包んでいましたけど、完全にあれは魔女みたいでしたね(笑)。対して新郎の恐縮した姿が忘れられません」
さらに、ケーキ入刀ではパチンコ『CR新世紀エヴァンゲリオン 最後のシ者』のイメージソングである「集結の園へ」が。前奏の神々しいコーラスで溜めに溜め、入刀の瞬間に一気に明るい曲調と変わるという計算され尽くした演出にはS美さんもさすがに感心したとか。
「その後、新郎新婦の出会いが高校だったので、スライドショーが学園アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の「God knows」だったのはまだわかります。新婦から新郎への手紙を読み上げる時にはオルゴール調の「創世のアクエリオン」が流れていました。
この曲のサビって「
一万年と二千年前から愛してる 八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった」っていう歌詞なんですけど、新郎への愛を重さを感じますよね。オルゴール調だったけど。アニメを知ってる私としては凄い選曲だと思いましたが、
年配の方は知らないのかスルーでしたね」

ちなみに退場曲は『魔法少女まどか☆マギカ』のオープニングテーマだった「コネクト」だったそうです。オープニングとエンディングを敢えてチェンジしたのかとS美さんが後に聞いたところ「単純に『magia』のが好きだったから、入場で聞きたかった」とサラリと返されたとか。
「特にアニソンであること以外にテーマ性が無い選曲だったことに、逆にM子の強いこだわりを感じました。本当に純粋に自分の好きな曲を使った結果だったんでしょう」
入場以外は意外にもつつがなく進行したアニソンBGM披露宴。しかしながら、同じアニメ好きのS美さんにとっては少しハラハラする展開だったようです。皆さんもBGM選びは慎重に。
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“劇的”な結婚エピソード―
<文/もちづき千代子>
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フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:
@kyan__tama