阪急電鉄で炎上の“はたらく言葉”、もっとある気持ち悪いフレーズ集
働く人を応援する阪急電鉄の車内広告「ハタコトレイン」。仕事への熱い思いがあふれた言葉に共感が集まるかと思いきや、大炎上してしまいました。6月1日にスタートして、結局、わずか10日で中止に。
特に若い世代が反発したのが、
「月収50万円の生きがいのない生活より月収30万円の仕事が楽しくて仕方ない生活がいい。 研究機関/ 研究者 80代」や、
「私たちの目的は、お金を集めることじゃない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集めることだ。 外食チェーン/経営者 40代」
などの言葉。ネット上で“ブラック企業の精神論そのもの”とツッコまれていました。
そもそも今回の中吊り広告は、企業のブランディングを手がける株式会社パラドックスとのコラボ企画で、同社が発行している『はたらく言葉たち』という本からピックアップしたもの。各業界の幅広い年齢層から聞いたという言葉を、パラドックスの社員が集めて書籍化したシリーズで、2011年の第1巻から数えて、現在第9巻まで発売中だそうです。
今回、女子SPA!は『はたらく言葉たち』数冊を買って読んでみました。
働く人たちをげんなりさせるフレーズ満載の『はたらく言葉たち』から、いくつかご紹介しましょう。
①「ボクは、自分よりがんばってないヤツの言葉は信用しないからね。 住宅メーカー/人事 30代」
この方には「謙虚さは、最強のオフェンス ホテル/経営者 60代」という言葉を贈りたいと思います。
②「1万円の仕事と、100万円の仕事。金額よりも想いの強いほうを選びたい。ブライダル/管理職 30代」
どうか100万円の仕事に強い想いを抱きますように。
③「最近入ってくる新人たちへ。なぜ何も知らないことを武器にしない? モバイルコンテンツ/経営者 30代」
そんなこと言っておいて、ほんとに何も知らないとわかると、“これだから最近の若者は…”とお説教が始まるわけですね。どうすりゃいいんだ。
④「お客様の笑顔を『たまごち』って呼ぶんです。『魂のごちそう』だから『たまごち』 IT/営業 20代」
その話はあまり人前でしないほうがいいと思います。
⑤「ひとがやりたがらないことをやる。それを自然にできるひとが、いま世界的に足りていない。 飲食/アルバイト 20代」
では、まずあなたから!!
⑥「失敗が多いなら、失敗のプロになればいいじゃん。 コンサルティング/ディレクター 20代」
それじゃ仕事になんねンだわ。
⑦「何をするにもハイタッチする。そんなテンションで仕事したいよね。 運送業/経営者 40代」
いやです。
⑧「『君は社会でどうなりたいの?』と聞いてくる社会人の目が死んでいた。 学生/20代」
『はたらく言葉たち』を読んで、目が死んでる理由がわかりました。
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これでもほんの一部。ひとつひとつの文章は短いのに、読み終えてどっと疲れが押し寄せてきました。なんでだろう……。
全9巻の『はたらく言葉たち』。数冊読んでみた
お客様の笑顔は『たまごち』??
何をするにもハイタッチ!
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