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インフルエンザにかかった最悪の夏休み…“豚のしょうが焼き”で号泣したワケ

 インフルエンザといえば、冬~春先にかけて流行する季節病と見られがちですが、夏だからといって油断するのは禁物。冬場ほどではないとはいえ、2015年夏には沖縄で集団感染によって学級閉鎖となった学校もあったほどです。  しかし、夏場だと感染した本人でさえ、インフルエンザだと認識するのは難しいのかも。大学3年の夏休みに感染した経験を持つ浦川綾女さん(仮名・29歳/介護士)もはじめのうちは夏風邪だと思っていたそうです。
インフルエンザ マスク 風邪

写真はイメージです(以下同じ)

夏にインフルエンザは感染しないと思っていた

「頭痛や吐き気、ノドの痛みもあったので大事を取ってバイトを休み、風邪薬を飲んで寝ていました。翌日になっても回復するどころか38℃台の熱が出て体調は悪くなる一方。さすがに不安になって、近所の病院で診てもらうことにしたんです」  ただし、当時はアパートで一人暮らし。実家は飛行機の距離のため、母親に看病してもらうこともできません。  病院でインフルエンザと診断され、薬を受け取った後も家にすぐ戻るわけにいかず、重い身体を引きずるようにして近くのスーパーで大量の食料を買い込みます。 「完全に治るまで一週間ほど家から出られなくなるからです。このとき家の冷蔵庫はほぼ空っぽの状態だったため、消化のよさそうなゼリー飲料やレトルトのおかゆ、果物などすぐに食べられそうなものを買い物袋2つ分買い込みましたが、荷物が重くて少し歩いては休んでの繰り返し。着ていたシャツがビチョビチョになるくらい大量の汗をかいていました」 インフルかと思ったら会社を休む 残念ながら風邪ではないため、これだけ汗をかいても快方に向かうことはなく、体調はさらに悪化。高熱でフラフラになり、トイレに行くのも一苦労だったといいます。 「それでも病院に行った3日後くらいからは体調が少しずつ回復し始めて、なんとなくピークが過ぎたのがわかりました。けど、生まれてから病気でこんなに寝込んだことはなかったのでとても心細くて。  本当はお母さんに来てほしかったけど、お金もかかりますし、余計な心配もかけたくなくて言いませんでした。でも、やっぱりさびしくて、ベッドで毎日のように泣いていました」

片思いの彼が作ってくれた豚のしょうが焼きに号泣

 診察から一週間経ったころには外に出られるほど回復したそうですが、まだ本調子ではなかったため、さらに数日は自宅で静養。すると、同じ大学に通う男友達から「実家から戻ってきたんだけど、みんなまだ帰省中でさ、よかったらご飯食べに行かない?」とのLINEが届きます。  実は、彼は綾女さんが当時片思い中だった相手でしたが病み上がりということもあり、インフルエンザでずっと寝込んでいたことを説明。泣く泣く食事の誘いを断ってしまいます。 「すると、彼は『じゃあ、俺の手料理でよければ作ってあげるよ』とウチに来てくれたんです。ボロボロの顔を見られたくなかったから慌ててシャワー浴びて、メイクしましたけど(笑)。ずっと病人食みたいなものばかりだったんで、がっつり系が食べたいって伝えたら豚のしょうが焼きを作ってくれたんです」  ところが、いざ食べようとすると綾女さんの目から涙が。そのまま号泣してしまい、彼をオロオロさせてしまったといいます。 「病気の間、ずっと1人だったこともあったのかもしれません。私のためにわざわざご飯を作りに来てくれた彼の優しさがうれしかったんです。しかも、しょうが焼きもお母さんが作ってくれたのよりもおいしかったんです。それまでも彼のことが好きだったけど、さらに大好きになってしまいました」 インフルエンザ その後、お礼と称して彼と2人きりで会う口実を作って猛アプローチ。その甲斐あって付き合うことになり、現在は最愛の旦那さんとか。 「あれ以来、彼のしょうが焼きが大好物になっちゃって。彼も自分で料理するのが好きなので、今でもたまに作ってもらっています(笑)」  看病してくれる人もなくインフルエンザで寝込むのは辛いですが、それが彼と結ばれるきっかけになるのですから人生わからないものです。 ―シリーズ「夏に起きたトンデモ」エピソード― <文/トシタカマサ イラスト/カツオ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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