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離婚した僕に愛犬が教えてくれたこと「泣いて犬に謝りました」

雨の楽しみ方を知った

 意外だった。自然を相手にするキャンプほど、「思い通りにならない」趣味はない。急の雨でバーベキューが台無しになることも、当てにしていた川魚が一匹も獲れないことだってある。 「ですよね(笑)。テント設営場所に行ってみたら、とてもテントを張れないようなぬかるみだった……なんてこともありました。僕も最初は不測の事態をすごくストレスに感じていたんです。ただ、僕をキャンプに誘ってくれた友達がすごく尊敬できる人で、雨で鬱々していた僕にこう言ったんです。雨が降ったら、雨が降ったなりの楽しみ方をしようよ、って」 ※写真はイメージです 片山さんは、取材がはじまってから一番良い笑顔をして言った。 「実は、昨年5月に再婚したんです」  離婚から8年を経ての再婚。パートナーは沖縄出身で、細かいことを気にしない鷹揚な妻ですと説明してくれた。 「今の妻と一緒に旅行に行った時、現地で雨に降られてしまったことがありました。僕は旅行をする際は事前に立てた綿密な計画にしたがうタイプだったので、結構テンションが落ちていたんですが、彼女は僕に言ったんです。『雨でもできることをやればいいじゃん。せっかく旅行に来てるんだから、楽しもうよ』って」  今の仕事や日々の生活で「思い通りにならないでストレスをためる」ことはないのだろうか。 「もちろんありますが、ある時、妻が僕の気が晴れるように、陰ですごく努力してくれてることに気づいたんです。おいしいお店があるよと外に連れ出そうとしてくれたり、ネットで見つけたおもしろい情報を送ってくれたり、会社であったことをおもしろおかしく話してくれたり。 僕が外でためてきたストレスはそう簡単に解消されないけど、妻は僕のために毎日こんなに努力してくれている。そう思うと、なんというか……すごく救われた気持ちになるんですよ。月並みですが、ああ、幸せだなあって」 「月並みだけど幸せだ」と口に出して言える。それ以上の幸せが、この世にあるだろうか?
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なんのために生きているか、わかった気がする
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