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束縛が強すぎる彼の恐怖。私のスマホを見るための異常な方法とは…

彼が知らないはずのことをなぜか知られている恐怖

 約束以降、束縛はピタリと止まったそう。出かけるのにも確認されないし、金銭管理もされなくなりました。彼は他の面で良い人ではあったので、束縛がなくなると、関係も上手く進んだそうです。  久しぶりに自由を取り戻した感覚だったと言います。 「浮気をしたことはありませんが、羽を伸ばせるようになりました。男友達がいる飲み会は断ってきたのですが、そういったものにも参加しました。ちょっとだけ高級なレストランに行くことも。管理されていないのがこんなにも楽だなんて、と感じていましたね」  しかし、あるとき違和感を覚えたそうです。 「彼には言っていないことが話題に出ることがあったんです。例えば同窓会の予定。まだ言っていないはずなのに、彼から『同窓会は行くの?』と聞かれて。疲れているときなんかにしゃべったのかな、なんて流していたのですが、そういったことが何度か続いたんです。  同時期からです。スマホが重たくなっているような気がして。充電もすぐなくなっちゃうし…。買い替えどきかな、と彼の前でつぶやいたんですよね。そうしたら、なぜかひどく狼狽(ろうばい)している様子で。 『スマホはまだ新しいから買い替えなくても良いんじゃないかな』とか『俺、機械に詳しくないけど、大丈夫だと思う』みたいなことを言うんです。  怪しいなと思いつつ、スマホの症状を調べてみました。無理に買い替えなくて良いのかどうか分からなくて。そうしたら、スマホがハッキングされている症状とよく似ていたんですよ」  それに気づいたとき、背筋がゾッと凍る思いをしたと言います。このときばかりは、香代子さんも強気に出たそう。

IT関係の友人に頼んでスマホをハッキングさせた

束縛「だって、ハッキングですよ? あり得ないです。問いただすと、IT関係で働いている友人に頼んで、私のスマホをハッキングさせたそうです。結構な金額を払ったそうで。  私自身が機械に疎く、全く気づきませんでした。スマホで何を見たか、誰とどんな連絡を取ったか、などが筒抜(つつぬ)け状態だったんですよ」  スマホを買い換えるともう一度ハッキングを頼まないといけなくなるそうで、それが嫌だから買い替えを止めていたよう。  それを聞き、すぐにスマホを買い換えたそうです。訴えようかとも思ったものの、事を大きくしたくないという気持ちがまさり、別れるにとどめたのだと言います。 「今は子どもがいる身です。もしあの人に遭遇したら…と、さらに怖くなってしまうんです」  そんな行動をとった人がいるのだと考えるだけで、こちらまで恐怖心を覚えます。現状は被害がないそうですが、その後出会って結婚した旦那さんに相談し、今は訴訟も考えているそう。  束縛をしないと約束した代わりに、ハッキングしていた彼。恐ろしいどころでは済まない話ですね。 ―シリーズ「気になる男性・彼・夫の意外な一面」― <文/西田彩花 イラスト/Morimalu> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
西田彩花
美容ライター。美容薬学検定1級、コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定1級)、メイクアップアドバイザー検定資格保有。マスコミ系企業に在職中美容資格をいくつか取得し、美容ライターとして独立。ブログ
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