二股男と彼女2人が遭遇。真冬の公園で朝まで大バトルの意外な結末
二股された同士で友情が芽生えた帰り道
「朝日も上り始発もとっくに動いているので、私と彼女は駅まで歩いて向かいました。駅まで無言で歩き続けた私たちでしたが、電車に乗ってみたら最寄りが隣だったこともあり、いつの間にか電車では仲良く話し始めました。最寄り駅に着く頃には、あんな最低なヤツ、こちらから振ってやろうとお互いに笑っていました。鼻の下が凍傷みたいになったのは、その後2週間ほど治りませんでした。
彼女とは今でも仲のいい友人です。でも、もう二度と冬の公園で修羅場オールはしたくないな」
同じ悲しみと冬の寒さと鼻の下の傷を分かち合った二人が、友人として仲良くなれたのは素敵なことだったと思います。
しかし彼氏のほうは、家がすぐそこなのに冬の公園で彼女二人でになじられ続けた上に、一度に二人の彼女から振られるなんて……これが本当の自業自得ですね。悪いことはするもんじゃないですね、特に冬は。
―シリーズ「冬の恋愛悲喜こもごも」―
<文/ミクニシオリ イラスト/やましたともこ> 1
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