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セックスレスに悩み続けた妻。ついに離婚を切り出した理由は“レス”ではなかった|ドラマ『あなたがしてくれなくても』

 30代男女のセックスレスと禁断の恋愛を描いたドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、木曜よる10時~)。話題の作品を、夫婦関係や不倫について著書多数の亀山早苗さんが読み解きます(以下、亀山さんの寄稿)。 【前回記事】⇒“セックスレスごときで”不倫するのは間違い?不倫は人の心を殺すが、レスは人から自信を奪う|ドラマ『あなたがしてくれなくても』

拒絶されていた側が、今度は拒絶してしまう皮肉

ドラマ『あなたがしてくれなくても』第9話より ©フジテレビ(以下同じ)

 ドラマ『あなたがしてくれなくても』第9話。物語は一気に動き出す。誰もが自分の心に嘘をつけないと悟っていく。  みち(奈緒)は陽一(永山瑛太)に触れられたものの体が拒絶する。そして誠(岩田剛典)は、妻の楓(田中みな実)に対して体が反応しなかった。拒絶されていた側が、今度は意図せず拒絶してしまう皮肉。そして拒絶していた側は、拒絶される悲しさを身をもって知ることとなった。たかがセックスレス、されどセックスレスである。

「埋め合わせ」ではうまくいかない。人は自分に嘘がつけない

 家を出た楓が「しばらくホテルに泊まる」と連絡しても、誠からは返信がない。誠としてはどう向き合っていいかわからなかったのだが、楓は誠の心が自分にないことを確認するしかなかった。  一方、陽一は店長を務める珈琲店に飾られていたジグソーパズルのピースがひとつ、なくなっているのに気づいて自ら作ったものをはめてみる。だが色が違って、ピースははまっているのに浮いてみえる「適当に埋め合わせてもこうなるだけ」  オーナーのその言葉に、陽一は気持ちをかき乱される。浮気がばれたオーナーは、前回バレたときは家を買って妻に許してもらったと語り、陽一はみちにマンション購入を相談、内覧することになった。だが陽一が予約したのは1LDK。子どものことは頭にはないのだ。それを指摘すると、陽一は率先して2LDKを内覧した。「子どもを作ってもいいよ」とも言った。だが、その言葉はさらにみちを傷つけるだけだった。 【関連記事】⇒セックスレスを描いたドラマ『あなたがしてくれなくても』で、夫婦の家が“狭い”理由。プロデューサーが語る
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次回の第10話で“起こってほしくないこと”
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ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)は毎週木曜よる10時より放送中。第10話は6月15日(木)。

あなたがしてくれなくても(上)

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夫婦のタブーに切り込んだ累計850万部の人気コミックが原作
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