Entertainment
Love

“セックスレスごときで”不倫するのは間違い?不倫は人の心を殺すが、レスは人から自信を奪う|ドラマ『あなたがしてくれなくても』

 30代男女の禁断の恋愛ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、木曜よる10時~)。話題の作品を、夫婦関係や不倫について著書多数の亀山早苗さんが読み解きます(以下、亀山さんの寄稿)。 【前回記事】⇒「外で浮気した」妻に白状したセックスレス夫。烈火のごとく怒った人物は、妻ではなかった|ドラマ『あなたがしてくれなくても』

夫を拒んで浮気された妻 VS 夫に拒まれて浮気した妻

ドラマ『あなたがしてくれなくても』

ドラマ『あなたがしてくれなくても』第8話より ©フジテレビ(以下同じ)

 ドラマ『あなたがしてくれなくても』第8話は、なかなかにシリアスで重かった。みち(奈緒)の勤務先に、誠(岩田剛典)の妻・楓(田中みな実)がやってきて、ふたりは近くの喫茶店で向き合っている。  楓の言葉は典型的なサレ妻にありそうなものばかりで、夫が気持ちを持っていかれた女性を無意識に侮辱し続ける。みちは誠実に答えていく。自分が誠に相談を持ちかけたのが発端だ、と。だが楓に「たかがレスごときで」と斬り捨てられたとき、謝ってばかりいたみちの気持ちに変化が生じる。

セックスレスで、自分の存在意義がわからなくなった

「体の関係がないことがつらいんじゃないんです。断られるとどんどん自信がなくなっていって……(中略)それが続くと、ごはんがおいしくないんです。友だちの幸せも心から喜べない。自分は何のためにいるんだろうって……」  みちはそう言う。聞いている楓は、誠に「オレは楓の仕事のためだけにいるの?」と言われたことを思い出す。みちの言葉は誠の言葉なのだ、楓にとって。だからよけいに不快ではらわたが煮えくり返るような思いになっていく。
次のページ 
された側にとって、不倫は「魂の殺人」
1
2
3
4
5
Cxense Recommend widget
ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)は毎週木曜よる10時より放送中。第9話は6月8日(木)。

あなたがしてくれなくても(上)

見逃し配信も好調! SNSで話題沸騰!
夫婦のタブーに切り込んだ累計850万部の人気コミックが原作
フジテレビ木曜10時ドラマを完全ノベライズ!


あなたにおすすめ