「彼氏がつけてくれない」?避妊について男性に選択権はない
避妊について、主体的に考えていこう
また最近では低用量ピルを安く手に入れるため、個人輸入する人もいるそうです。シオリーヌさんは、これも非常に危険だと指摘します。
「個人輸入は、産婦人科医もリスクを指摘しています。理由としては、通販サイトや転売サイトでの商品は、安全が保証されたものではないからです。それは有名メーカーだと書かれた製品もしかりです。
そもそも避妊に限らず、自分の体の健康とリスク管理は、適切な知識を持って取り組んで欲しいです。それが避妊であり、婦人科検診やパートナーとのコミュニケーションです。アフターピルといった話題になると、人によっては『自分には関係ない』と興味を持たないかもしれませんが、自分の身体と権利を守るために、正しい知識を持ってもらえればと思います」
避妊について改めて考えてみると、知識こそある程度あったとしても、ここまで主体的に考えたことってあまりなかったように思います。例えばこれが妊活なら、多くの女性は自分で考え、調べ、そして行動を起こすでしょう。それと同じように、避妊についても知識と選択肢を持ち、そして自分自身の希望する人生を歩むための行動を取れればよいなと思うのでした。
【お話を聞いた人】
シオリーヌ(大貫 詩織)
助産師/性教育YouTuber
総合病院産婦人科、精神科児童思春期病棟にて勤務ののち、現在は学校での性教育に関する講演や性の知識を学べるイベントの講師を務める。性教育YouTuberとして性を学べる動画を配信中。オンラインサロン「yottoko labo」運営。著書「CHOICE 自分で選びとるための「性」の知識」(イースト・プレス)
YouTube:【性教育YouTuber】シオリーヌ
<取材・文・イラスト/おおしまりえ>おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518


