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1年前に出会った猫がボロボロで現れた…亡くなっても大好きな愛猫・小太郎

ドタバタな日々を通して学んだ「動物の守り方」

 命の灯が消えたのは、2018年7月2日。朝に大好きなベランダへ歩いていき、トイレへ行った後、歩けなくなりました。 image1「その後は寝たまま排泄していましたが、毎回、顔を上げるようにして出たことを告げてくれました。しっぽを動かすこともできなくなったのに、頭を上げてこちらに来ようとするような動作をしていて」  ほんの数分、付き添ってくれていた家族に見ていてもらい、シャワーを浴びていると小太郎くんは2度嘔吐。急いでそばに行き名前を呼んだ瞬間、心臓が止まりました。 「もう一度、名前を呼んだ時には体の力が抜けていました。私は目の前で起きていることが理解できず。家族に小太郎はもう死んだよと言われて、逝ってしまったんだ……と泣きました」  フードアレルギーを持っていたため食事の管理が難しかったことや、歯を9本抜いてからはフードを1粒ずつハサミで半分に切って食べさせたことなど、思い返すと共に過ごした日々はいつもドタバタ。 image4「年中、病院に走っていました。これから2人でゆっくりとできると思った矢先にリンパ腫となり、壮絶な3か月。一緒に過ごせた時間は短すぎました。でも、小太郎は一生懸命生きていましたし、私を信頼して、いつもそばにいてくれた。あの子は同志です」

小太郎くんが見せた、野良猫たちへの思いやり

image3 たくさんの猫を連れてきては自分のねぐらを貸したり、みんなでご飯を食べたりしていたという小太郎くん。飼い主さんはそんなふうに他者を思いやる小太郎くんの優しさに触れ、動物が幸せになるにはまず、人間同士が歩みよることが1番大事なのではないかと気づきました。 「綺麗すぎる理想だと言われてしまうかもしれないけれど、人間が与える以上のものを返してくれる動物と、互いの命を尊重し合いながら共存していきたい」 image5 ある日突然、現れ、心に棲みついた小太郎。その存在は飼い主さんにとって、今でも光です。 <文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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