――ということは、祐実さんの子育てにはかなり協力されている?
安達「祐実も子育てはちゃんとしてるんですけど、忙しいですからね。私みたいな世代はもう外で働けるバイタリティがない分、そうやって子どもたちの力になれればと思って。
家族のグループラインでやりとりしつつ、自分から積極的に働きかけはしない、適度な距離感でやってます」
――かなりの偏見かもしれませんが、子役の母=過干渉というイメージがこれまであったんです。でも、話を聞く限りそういう感じは皆無に等しいですよね。
安達「過干渉のつもりはないけど。祐実に対して『子役をやらせてた』と思う人もいるでしょうけど、私は祐実が嫌がっていたら辞めてもいいと思ってました。でも、私から見てあまりそれを感じなかった。
祐実の本心がどうなのかはわからなかったし、今もわからない。でも今それについて言われても、もうしょうがない。今聞いてもどうにもならないので聞きません(笑)」
――実際、祐実さんは女優として成功されてますもんね。
安達「ただ当時、祐実の人気が急激に高まった頃、当時のサンミュージックの常務さんから『祐実ちゃんはみんながいるから祐実ちゃんなんだよ。周りのスタッフの協力も、お兄ちゃんや弟くんが寂しい思いをしているのも含めて』って言われたことがあったんです。これはすごく納得しましたね」
――やはりお兄さんと弟さんは、人気子役の妹(姉)がいてお母さんも忙しくしていることで、何か思うところがあったのでしょうか?
安達「二人からは何も言われたことはないです。あの頃は祖母と母と私の実弟も一緒に住んでいたので、寂しく私や祐実の帰りを待ってたわけじゃなかったから。たまに親戚の叔父さんも一緒に暮らしてたくらいの大家族だったから。むしろ祐実が活躍することを二人とも喜んでたし、尊敬してたところもあったんじゃないかな」