子どもも簡単に“性”に触れられる時代、親がすべきことは?
――マンガを読んで、私たち大人の想像を超えたところに子どもの性被害があるのだと気づきました。
ゆっぺ「それは私も感じています。読者の方からのコメントの中には、性被害を受けた男の子もいました。子どもの性被害と聞くと先入観で“大人の男性が女児にするもの”と思いがちですが、例えば女性が男児・女児に加害することもありますし、子ども同士、中には女児同士の性被害もあります。
先入観で子どもの身に起きていることを決めつけてはいけない、と改めて感じています」

――子どもを加害者にも被害者にもしないために、親はどんなことができるでしょうか。
ゆっぺ「子どもの目につくところ、手が届くところにアダルトコンテンツを置かないなどの対策は必須ですが、
大人がどんなに隠しても、子どもたちの好奇心にフタはできませんよね。今の時代、ネットやスマホで検索すれば、子どもたちはすぐにアダルト動画などの過激な性の情報を見ることができてしまいます。
でも仮にそのようなものに触れたとしても、正しい性教育の下地――自分の身体は自分だけの大切なもので、他人の身体にも勝手に触ってはいけないという知識など――があれば、人としてやってはいけないことの線引きが自分でできるかもしれないとも思うんです」
――偏った情報に触れる前に、正しい性の情報を隠さず伝えておくのは大切ですね。
ゆっぺ「また日頃から親子で話せる環境があれば、困った時に子どもがSOSも出しやすく、仮に話せない場合でも親が子どもの変化に気づきやすいのではないでしょうか」
教育や行政、親子関係など様々な角度からアプローチを
大人が知らないところで、子どもの同士の性被害は起きています。そして誰にも言えないまま、子どもが一人でその傷を抱えることも少なくありません。
教育や行政、親子関係など様々な角度からアプローチしていくことが大事だとゆっぺさんの話を聞いて感じます。
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【ゆっぺ】
「ライブドアブログ OF THE YEAR2021」最優秀グランプリを受賞した『
ゆっぺのゆる漫画ブログ』を運営。2022年にはライブドアブログ殿堂入りも果たす。『女教師Aが地位も名誉も失った話』、『女友達の裏の顔!?』などのヒット作を連発し、2021年には主婦ブロガー初の月間3,000万PVという快挙を達成。初の著書
『5歳の私は、クラスの男子から性被害を受けました。~なんで言わないの?~』が1月27日に発売。
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<取材・文/楠悠里、女子SPA!編集部 漫画/ゆっぺ>