三浦瑠麗氏、東大時代のコンテスト受賞論文がヤバい理由。権力者への“おべんちゃら”ダラケ
保守派の論客で国際政治学者の三浦瑠麗氏がトラブルに巻き込まれています。
夫の三浦清志氏が代表を務める「トライベイキャピタル」の本社と清志氏の自宅が1月20日に東京地検特捜部から家宅捜索を受けたのです。太陽光発電事業への出資を名目に10億円をだまし取られたとする民事訴訟がきっかけでした。
現時点で三浦瑠麗氏は経営には関与しておらず、一切知り得ないこと、そして捜査中の案件へのコメントは控えるように言われているとして、踏み込んだ発言をしていません。その一方で、『めざまし8』(フジテレビ)や『朝まで生テレビ』(テレビ朝日)への出演を見合わせるなど、各方面に影響が及び始めています。
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ときには世間と対立し炎上も辞さない発言で知られる三浦氏ですが、キャリアの出発点は、ある論文コンテストでした。
それは2004年に自民党が主催した「第1回 国際政治・外交論文コンテスト」。当時東京大学の学生だった三浦氏は『「日本の国際貢献のあり方」を考える』という論文で自由民主党総裁賞、つまり最優秀賞に輝いたのです。ちなみに当時の総裁は小泉純一郎元首相で、自民党幹事長は故安倍晋三元首相でした。
そして今回のスキャンダルをきっかけに、“国際政治学者”としての見識に疑問を抱いていた人たちが再びこの論文に注目しているのです。
理由は論文の中身。ツイッターなどのSNSでは“スカスカの感想文”とか“感傷的なただのポエム”と、さんざんな言われようです。実際に読んでみましょう。
タイトルは『「日本の国際貢献のあり方」を考える』。壮大なスケールながら段落はたったの5つ。しかも各段に割かれた分量はせいぜいA4用紙1枚程度。量より質の王道路線だったらいいのですが…。
1項目目「国際貢献とは日本の生き様を示す舞台でなければならない」からぶっ飛ばします。<我々日本人は、国際社会においては、まさにジャパニーズ・ドリームの体現者であることをまず自覚すべきである。(中略)国際貢献とは、日本の生き様を国際社会に示す舞台でなければならない。> (三浦瑠麗『「日本の国際貢献のあり方」を考える』より引用。以下同じ)
国際社会サイドとしても、“勝手に舞台にされてもさぁ…”といったところでしょうが三浦氏はおかまいなし。なぜ“貢献=生き様を見せること”なのかの説明がまったくないままに突破していく。
貢献できるかどうかなど最初からどうでもいいのでしょうね。とにかく“世界に日本を示せ!”。こうなるとテーマなどあってないようなものです。
