
「ショッピングでも、文句ひとつ言わずに私の買い物に付き合ってくれました。水族館でも、館内でおススメのスイーツやお土産を教えてくれたり。とにかくすべての行動がスマートで、最高。
そして、
最後は高級なレストランにも誘ってくれて。事前にお店の情報をLINEで共有して『こういうところ、どう?』ってこちらの意見も聞いてきて、もう優しすぎて『好き!!!』ってなっていましたね。
でも、
一緒にいるうちに徐々に雲行きが怪しくなっていきました」
理想のデートに、なにやら不穏な影が……
「まず気になったのが、彼がデート中に私の名前を一切呼ばなかったこと。しかも、なにか調べるように、
『女の子はこういう店が好きなの?』『水族館はどんなコースで回りたい?』『女の子って、どれくらい歩いたら休憩したくなるの?』って、主語がずっと“女の子”なんです。しかも、ずっとなにかリサーチしているみたいだったんです」
そのいや~な予感は的中します。
「デートの締めに高級レストランに行くのかと思いきや、『こういうところって、女の子は逆にひかない?』『なんか警戒されないかな?』と聞いてきたので、『すごく嬉しいですよ』って笑顔で応えたんです。だって、このシチュエーションだったら、普通に私に気を遣っていろいろ声をかけてくれたと思うじゃないですか。でも違いました。
『
よーし! じゃあこのプランで行こう!』っていきなり言い出したかと思ったら、
そのまま安いファミレスに直行されてしまいました」
え、高級レストランに行くはずでは……?