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元プロ野球選手を父に持つ山田裕貴。父を思う涙にみる俳優としての“底知れぬ魅力”とは

人間・山田裕貴のこらえ涙

『ペンディングトレイン』より© TBS プロ野球選手を父に持っていたことが、今の俳優人生に深い影響を与えていることは、出演したバラエティ番組で度々語られている。  先日放送された『日曜日も初耳学』(TBS系、5月21日放送回)でも折に触れて本人から語られていたが、やっぱり『人生最高レストラン』(TBS系)での出演回(2021年12月4日)が忘れがたい。  父の背中を見て、自分も野球の道を志した山田だが、名門・東邦高校に入学したときには、野球部に所属しなかった。当時のことを振り返りながら、山田の口調は、エモーショナルになっていく(まさに直哉のように)。  あまり褒め言葉を言わない父だというが、妹からの番組宛メッセージでは、息子を慈しむ父の思わぬ顔がのぞく。グッときた山田は、涙を溜める。「ヤバいっすね」と言いながらも、必死でこらえていた。  このこらえ涙が、彼の頬をつたうことはないが、それだけに山田の熱い人間味を感じる。どこまでもストイックな山田裕貴という俳優の魅力をすべて説明してくれてもいる。いやそれ以上に、人間・山田裕貴に触れられた気がした。  6月23日放送の『ペンディングトレイン』最終話では、どんな底知れぬ表情が見られるのか。こちらはどうも涙を堪えられそうにない。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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