
(画像:講談社プレスリリースより)
――プロジェクト第一弾で令和ロマン、オフローズ、素敵じゃないかの3組を選出した理由は?
「直接劇場に足を運んでネタやコーナーライブを見て、実際にZoomで直接お話ししたりして、美容に対する距離感がバラけるようにメンバーを決めました。
美容に全く興味がない人、機会があったらやってみたい人、積極的にやろうとしている人。世間の男性の人口分布のようなイメージになったらいいな、と考えていました」
――『ウレアカ?』が始まった直後に、3組とも「ABCお笑いグランプリ2023」で決勝に進出していましたよね。お笑い的な先見の明も感じました。
「私はお笑いにあまり詳しくなかったので、2022年の夏の終わりくらいから構成作家さんや吉本興業の社員さんに若手の芸人さんについて英才教育を受けたんです(笑)。
もともとこの企画には、本職であるお笑いで何かを成し得ていく人たちを選びたかったんですよ。お笑いで評価されるであろうことを前提として、人柄と美容との距離感のバランスも重視していたので、この三組に絞るのにはかなり時間がかかりました」
美容を知ったことでの気持ちの遍歴を見せてもらいたかった
――『ウレアカ?』の企画について、芸人さん側からとまどいの声が聞こえたことはありましたか?
「最初に『無理やりやらなくていいです。やりたくないときはハッキリ言ってください』と伝えていましたし、無理やりのオファーは出さないことも約束していました。なので『だったら気楽でいいかも』といった反応でしたね。
あくまでも、美容を知ったことでの気持ちの遍歴(へんれき)を見せてもらいたかったんですよ。もし何も変わらないならそれなりの理由があるはずなので、それがわかるだけでも意味があると思ったんです」
――メインとなったのが美容のレッスンやハウツーの動画ではなかったことが意外でした。
「『VOCE』がやるとなると、多くの人がそういうコンテンツを想像したかと思います。でも、それだと見てくれるのは、はなから美容に関心のある男性だけになってしまうので……。
美容を縁遠く感じている男性に興味を抱いてもらうには、同じような感覚を持つ芸人さんの姿を見てもらうことが一番ではないかと思ったんです」