
(画像:吉本興業株式会社プレスリリースより)
――4月18日より『ウレアカ?』シーズン2がスタートしましたね。『マイファーストセックス』という初体験の話を軸にしたインタビュー。これまでとはテイストが全く違うものになっていて、正直かなり驚きました。
「シーズン2を考える上で大きなきっかけとなった回は、素敵じゃないかさんとの包茎の回なんです。女性の声が多く聞こえてきていた中で、あの回だけは男性が声をあげてくれた感覚がありました。
その時に、美容にこだわらずに男性の心が動くことって何だろう?と考え始めたんです。それが、もしかしたら男性が『きちんと自分を知る』ってことなのではないかと」

男性からの反響が大きかったシーズン1 素敵じゃないか包茎の回
――とはいえ「垢抜ける」という本来の目的から少しルートが外れているようにも感じました。
「垢抜けるって見た目だけのことじゃないと考えています。他人の評価軸とは別の何かを持って、自分を知って、自分らしさの輪郭が見え出した時、垢抜けるんじゃないかという仮説で。男性がありのままの自分自身を知ることができれば、生きるのが楽になったり、楽しくなる。そうやってメンタルを整えることはセルフケアのひとつなんじゃないかと。
というのも、男性はあまり感情を吐露したり、それを耳にしたり機会がなく、世間的に考えられている男らしさと自身の感情が一致しない時には黙って多勢に寄せていくしかない、という声を聞いたことがあって。中でも自慢やおもしろ話ではない等身大の『性』の話はこれまであまり語られていないのではないか、ということを話し合いました。
それで、広く男性、特に若い男の子に、自分が心地好くラクに生きられる方法を見つけてもらうためのキッカケや一助になるよう、自己形成がまだあやふやだった思春期の頃の感情を中心に、初体験までの話をしていただいています。
『怖かった』『恥ずかしかった』『ダサいと思われたくなかった』などの感情を抱くことや人間関係で葛藤することは、決して不思議なことじゃないことが伝わればいいな、と思っています」
“自分を大切にするって何だろう?”をわかりやすく伝えたい

(画像:吉本興業株式会社プレスリリースより)
――つまり、見た目を磨くだけが美容ではないということですね。
「はい。自分で自分をラクにしてあげるってどうすればいい? 自分を大切にするって何だろう? これらをわかりやすく、伝えるのが『ウレアカ?』シーズン2の役割だと思っています
『マイファーストセックス』というシリーズは、ひとつのエピソードを観ただけではそのコンセプトが捉えづらいとは思います。色眼鏡で見られる可能性をはらんだ企画であるとも承知しています。にも関わらず、こちらの企画意図を汲み、その上で今の時代を生きる男性のために一肌脱ごうと、インタビューを引き受けてくれた芸人さんたちには感謝しかありません。
また、『マイファーストセックス』だけでなく、シーズン2ではこれからいくつものシリーズを走らせていく予定です」
――ありがとうございました!
<文/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:
@kyan__tama