教育方針にこだわりすぎて、出産自体が遠のきかねない
真由美さんが相手の大学名をここまで気にするのは、子どもが生まれてから教育方針で揉めないようにという思いがあるそうです。
「私は親から習い事もたくさんやらせてもらったんです。子どもが生まれたら同じようにしてあげたいし、中学受験もさせていい大学に進学させたいんです」
「有名大学に進学した方でも、地方出身の方など、そんなに習い事をさせていないケースもあると思うんですよ。
初めから教育方針が一致する人を探して、これ以上婚活が難航したら、出産が厳しくなりません?」
すると驚きの答えが返ってきました。

「そうなんですけど、
私の親は相手の学歴を気にすると思うんです」
詳しく聞くと、真由美さんは相手の両親の学歴まで確認し、どちらかが非大卒の相手は会っていなかったそうです。
「早稲田に入ってなかったら、自分の人権はなかった」
真由美さんの母親は教育熱心で、両親とも有名大学卒でお父さんは官僚でした。小学校時代からSAPIX(中学受験に特化した大手集団塾)に通い、中学からも夏休みに合宿があるような学習塾に入り、有名大学を目指します。「早稲田に進学できなかったら自分の人権はなかった」と言います。
「私って、親が気に入る人を探していたんですかね」
「そうかもしれないですね。
結婚相手の親の学歴なんて、知らない夫婦もかなり多いと思いますよ。これからは、親の学歴は見ないで会ってみてはどうでしょうか」
「……まだ折り合いが付けられなくて、少し考えてみます」
真由美さんは少し婚活をお休みして、自分と向き合う時間を作ってみると言っていました。
彼女のように親の期待に応えようとして、自分の年齢が上がっても条件を整理できず、苦しい婚活を自分に強いる女性は多いです。親が結婚するわけじゃないし、これからの人生では、親より配偶者の方が付き合いが長くなるのに。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:
@koakumamt