
※AI生成画像を使用しています。
運転席から放たれたのは、想像を超える怒鳴り声でした。
彼は、「前のやつ、なんで行かねえんだよ! クソかっ!」と大声を上げたんだそう。その一言に、車内の空気が凍りついたように感じたと美咲さんはいいます。
「さっきまで優しかった人と、同一人物とは思えませんでした。怒鳴り声と暴言は、まるで人が変わったようでしたね……」
穏やかな人が運転になると荒くなるとはよく聞くけれど、それでも冷静さを失わずにいられるかどうかは大きな違い。
「この人とは結婚できない」美咲さんは、直感的にそう感じたんだそうです。
「まさか、たった一度のドライブでこんな本性が見えるなんて……」と話す美咲さん。
理想通りの見た目、会話も楽しくて、優しくエスコートしてくれて、未来まで想像していた相手。その裏に、怒りをすぐに人にぶつけるような危うさが潜んでいたとは想像もしていなかったそうです。
「あの時は、ふと、“DV予備軍”という言葉が頭をよぎりました。これが、将来子どもや私に向くかもしれないと思うと、怖くなってしまって」
急ブレーキよりも、怒鳴り声よりも……その怒りの矛先が「人」に向いていることが、何よりも恐ろしかったと言います。